研究分担者 |
野本 敏治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80011170)
武市 祥司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90291319)
濱田 邦裕 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40294540)
榎澤 誠 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40011077)
角 有司 宇宙航空研究開発機構, 総合技術研究本部, 開発研究員
大庭 英雄 宇宙開発事業団, 先端ミッション研究センター, (研究職)副主任開発部員
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配分額 *注記 |
53,560千円 (直接経費: 41,200千円、間接経費: 12,360千円)
2004年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2003年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2002年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2001年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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研究概要 |
計算機をより設計活動に利用するためには,設計者のトップダウン的な思考過程を強力に支援する必要がある。本研究は,従来のボトムアップ的な情報支援だけではなく,トップダウン的な問題解決,情報生成,情報管理などを実現する情報システムの枠組みに関する研究である。そこで,設計・生産活動の中核的な情報である製品情報を一元的に管理することを目的に,「Smart Master Model」を提言し,製品情報を様々な情報のネットワークとして表現することを提案した。このモデルでは,製品情報が段階的に詳細化していく様態を,ネットワークの詳細化として表現されている。 Smart Master Modelでは,設計対象モデルが実体モデルと属性モデルの集合体として表現され,設計者が任意に実体と属性とを組合せ,モデル化が自由に行える支援システムが整備されている。さらに,実体間に存在する関係情報を表現する関係モデルも定義した。さらに,製品挙動を表現するモデルも導入し。製品の品質および要求に対して深く関連性を有する製品機能および挙動に関する表現方法を検討した。 一方,現実の設計では,一つの製品に対しても,設計の目的や評価の指標に応じた様々なモデル表現が要求される。そこで本研究では,設計における多種多様なモデル表現を統一的に扱うために,視点に応じたモデルを任意に定義できるアスペクトモデルを導入した。以上のモデルを活用して,人工衛星,生産資源,商船などの大規模製品の構想設計および基本設計などを支援することを試み,その有効性を確認した。 本研究では,以上の具体的な内容の検討を踏まえ,研究目的を実現する「トップダウン指向情報モデル」を基盤とする設計支援システムのプロトタイプシステムを構築している。
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