研究課題/領域番号 |
14014235
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田代 聡 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (20243610)
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研究分担者 |
五十嵐 和彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00250738)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 核高次構造 / 核機能可視化 / ICD領域 |
研究概要 |
1)GFP-RAD51融合タンパク質の過剰発現により可視化された領域は、ICD領域の一部であり、さらに遺伝子転写部位と密接な関連があることが明らかになった。さらに、特定の条件下でGFP-RAD51融合蛋白質が形成するフィラメントが破壊されることが明らかになったため、現在GFP-RAD51と結合し複合体を形成している蛋白質の解析を行っている。 2)ゲノム修復蛋白質動態の解析をより効率的に行うため、市販されている紫外線レーザーを装備した共焦点レーザー顕微鏡を用いて紫外線マイクロ照射法を新たに確立したので報告した。 3)間期核における染色邸領域配置を解析するための三次元マルチカラーFISH法を確立した。これと関連して、ヒト細胞において染色体の複製標識法を用いることにより、個々の染色体領域は細胞分裂時に再配置されることを明らかにしたので報告した。 3)転写抑制因子Bach2と転写部位の関連の検討を行った。その結果、酸化ストレス誘導後、SUMO化されたBach2が形成する核内フォーカスがPML bodyと位置的に密接な関連を示し、さらにPML body内の遺伝子転写が特異的に抑制されることを明らかにした。現在論文投稿中である。現在、Bach2フォーカスに共局在する蛋白質の解析と、リンパ球での内因性Bach2の局在の解析とを進めている。 特定の転写因子による遺伝子発現調節と核高次構造の関連を明らかにした報告は国内外になく、ポストゲノムにおける核高次構造研究の重要性を示すことができたと考えられる。
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