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神経変性疾患原因遺伝子の異常スプライシング

研究課題

研究課題/領域番号 14035240
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

今泉 和則  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (90332767)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードスプライシング / 神経変性疾患 / タウ / SMN / SRタンパク
研究概要

本年度は実施計画に従って、脊髄性筋萎縮症原因遺伝子SMN1のエクソン7の異常スプライシング、および前頭側頭痴呆症原因遺伝子タウのニクソン10の異常スプライシングに着目し、それぞれのスプライシング制御機構の解明を目指した。
1.脊髄性筋萎縮症遺伝子SMNエクソン7のスプライシング制御機構:SMN遺伝子のプレmRNA上に存在するスプライシング制御に重要なシス配列を2つ見出した。ひとつ(Element1)は、エクソン7のスプライシングを負に制御するシス配列で、この配列に対し抑制的に働くアンチセンスを導入することによりSMNのスプライシングを正常化させることに成功した(J.Biol.Chem.2002)。もうひとつのシス配列(Element2)は特徴的なステムループ構造を有し、Element1とは対照的にSMNエクソン7のスプライシングを正に制御する機能をもつことを明らかにした。
2.前頭側頭型痴呆症原因遺伝子tauエクソン10のスプライシング制御機構:tauエクソン10プレmRNA-核タンパク質結合実験により、疾患に関連する変異をもったtauプレmRNAに特異的に結合するタンパク質が存在することがわかった。このタンパク質はtauエクソン10のエクソニック・スプライシング・エンハンサーという領域に結合すること、分子量が約30-35kDaであることなどからSRタンパクファミリーのひとつであると考えられた。現在、プレmRNA固定化カラムを作成して目的タンパク質の精製を試みている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Miyajima, H., Miyaso, H., Okumura, M., Kurisu, J, Imaizumi, K.: "Identification of Cis-acting elements for the regulation of SMN exon 7 splicing"Journal of Biological Chemistry. 277. 23271-23277 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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