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ベラ科魚類の性転換と配偶行動に関する生物有機化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14656047
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・応用有機化学
研究機関広島大学

研究代表者

国吉 久人  広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 助手 (60335643)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード性転換 / ベラ科魚類 / 配偶行動 / Halichoeres poecilopterus / 脳 / 神経ペプチド / クローニング
研究概要

他の動物種で配偶行動や社会行動に関与することが知られているArginine vasotocin(AVT)、Isotocin(IT)、Corticotropin-releasing hormone(CRH)の3種の神経ペプチドが、ベラ科性転換魚類キュウセンにおける雄型行動誘導因子の候補分子として考えられた。そこで、昨年度に作成したキュウセン脳cDNAライブラリーを用いて、各ペプチドの相同遺伝子をクローニングし、全一次構造を明らかにした。次に、各ペプチドと行動の性転換との関連性を調べるために、性転換前後の脳内発現量の変動を、ノーザンブロット法により解析した。ノーザン分析に用いた脳のサンプルは、以下のように調製した個体群から採取した。(1)水槽内で雄との産卵行動が確認された雌個体を、「メス的な雌」とした。(2)大小2匹の雌個体を同居飼育し、一週間以内に大きい方の雌で典型的な雄の求愛行動パターン(昨年度の成果報告)が観察された場合、その雌個体を「オス的な雌」とした。(3)雌に対する求愛行動が確認された雄個体を「(オス的な)雄」とした。AVT、IT、CRHのmRNA量を各個体群で比較した結果、AVT、CRHについては各個体群の間で顕著な差は認められなかった。ITについては、「メス的な雌」と「オス的な雌」との間で発現量の差は認められなかったものの、雄では「メス的」「オス的」いずれの雌よりも高い発現量が認められた。脳全体の発現量の差を比較するノーザンブロット分析法では、脳内の局所的な変動を検出しきれない可能性が考えられたので、in situ hybridization法による発現様式の解析が必要であると考えた。それに先立ち、キュウセンの脳全体の連続切片標本を作製し、今後の解析には欠かすことのできない組織学的地図(アトラス)を完成させた。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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