研究課題
特別研究員奨励費
平成27年度の目標は,以下の3点が主たる研究計画の観点であった。①外国語教育における明示的および暗示的知識の測定方法について,方法論上の考察を行い,これを研究成果として公表する。②明示的および暗示的言語知識と読解能力の関係性についての理論を構築し,これを実証する大規模な実験をおこなう。③測定方法についての方法論,および読解能力に関する理論的部分について論文としてまとめる。①については,概ね研究計画上の目標は達成できたといえる。明示的および暗示的知識の測定方法について,外国語教育研究の関連分野である第二言語習得研究のみならず,認知心理学および数理心理学的観点から,調査を進めた結果,特に数理心理学の観点が有効であることがわかり,これを独自の測定理論に取り入れることとした。これまでの外国語教育研究および第二言語習得研究では,機能上の観点から明示的および暗示的知識を定義し,認知心理学では,発生論,特に意識の観点から定義してきた。これらの定義の差異は,これまで分析上のさまざまな問題点の原因となってきたが,数理心理学的観点では,これらを一元的なものとして捉えることで,問題点の解決に導くことができるがわかった。この上で,本研究は明示的および暗示的知識という従来の枠組の限界点を指摘し,むしろ,外国語における知識は一次元的であると捉えるべきだという仮説を得た。この仮説を実証するため,実証的実験を行い,分析をおこなったところ,この仮説を支持する結果が得られた。ここまでの研究成果の一部を,論文として投稿した。②は,当初の研究計画の主軸であったものの,①において,外国語における言語知識をむしろ一次元的であると捉えることとしたため,研究計画の変更が余儀なくされた。そのため,②については,実証研究を行わなかった。③については,①において研究計画の進展はあったものの,十分な進展は得られなかった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 18件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)
ARELE
巻: 27 ページ: 169-184
Language Education & Technology
巻: 52
40020840856
ことばの科学研究
巻: 17
40020886050
中部地区英語教育学会紀要
巻: 44 ページ: 65-72
巻: 26 ページ: 77-92
巻: 26 ページ: 25-37
LET Journal of Central Japan
巻: 26 ページ: 75-84
Journal of the Japan Society for Speech Sciences
巻: 16 ページ: 77-96
International Journal of Curriculum Development and Practice
巻: 17 ページ: 1-13
巻: 17 ページ: 25-37
巻: 17 ページ: 39-49
中部地区英語教育学会研究紀要
巻: 26 ページ: 253-268
International Journal of Curriculum Development and Practice.
巻: 未定
巻: 26 ページ: 16-23
外国語教育メ ディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会報告論集
巻: 4 ページ: 24-33
外国語教育メディア学会 (LET)関西支部メソドロジー研究部会報告論集
巻: 5 ページ: 1-15
JABAET Journal
巻: 18 ページ: 37-54