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ヒト肝細胞移植マウスにおけるHCV感染によるキャリア化と肝炎の誘導

研究課題

研究課題/領域番号 15659171
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 祥一 (2004-2005)  広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助手 (30372692)

石原 浩人 (2003)  広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助手 (10325160)

研究分担者 茶山 一彰  広島大学, 大学院・分子病態制御内科学, 教授 (00211376)
高橋 祥一  広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助手
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードヒト肝細胞移植 / uPA / scidマウス / キメラマウス / C型肝炎ウイルス / インターフェロン / ヒト肝細胞キメラマウス / HCV / C型肝炎ウィルス
研究概要

【目的】小動物を用いたHCV感染モデルは確立していない。我々はヒト肝細胞をuPA/scid mouseに移植してhuman hepatocyte chimeric mice(以下キメラマウス)を作製し,HCVを感染させることにより肝炎ウイルスキャリア動物モデルの開発を行った。【方法】戻し交配により得られたuPA/scid mouse(2〜6週齢)に対して,生後9ヶ月のヒト肝細胞を経脾的に移植しキメラマウスが作製された。キメラマウスのヒト肝細胞置換率(以下キメラ率)は肝組織のサイトケラチン8/18による免疫染色およびマウス血中ヒトアルブミン濃度により算出し,HCV陽性患者血清を頚静脈より接種した。接種後2週間ごとに採血し,RT nested-PCRで感染成立を検討した。また,real-time PCRでそれぞれのウイルス量を定量的に測定した。【成績】キメラ率が20%未満ではウイルス血症の確認は困難であった。キメラ率30%以上のマウスでは非凍結血清の接種後2週目よりHCV感染成立および持続感染が確認され、10^4-10^6copy/mlのウイルス血症が最長10週間持続した。凍結保存した血清では同様のキメラ率のマウスに接種した場合でも,感染性が失われることもあり,検体保存に注意を要した。組織学的検討ではヒトアルブミン陽性細胞(ヒト肝細胞)はコア抗原、NS5A陽性(HCV感染細胞)であり、置換されたヒト肝細胞に特異的にHCVが感染し、複製していることが確認された。HCVに対する抗ウイルス効果をみるために,HCVの感染が成立したキメラマウスにIFNαの筋肉内投与を行ったところ,投与2-4週間で3-5LogのHCVウイルス量の低下を認め,投与中止によりHCVウイルス量は前値まで回復した.本キメラマウスはscidマウスであることより,今回のIFN投与によるウイルス量の低下は,免疫機構を介したウイルスの排除ではなく,IFNが直接肝細胞に作用して抗ウイルス作用を持つ物質を誘導していることが示唆された.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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