• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

籾殻焼却灰とフライアッシュを原料とするフィリップサイト合成法の最適化

研究課題

研究課題/領域番号 15760615
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 リサイクル工学
研究機関広島大学

研究代表者

福井 国博  広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60284163)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード籾殻焼却灰 / フライアッシュ / 多段抽出法 / フィリップサイト / 水酸化ナトリウム / 水熱処理法 / アルミネートイオン / シリケートイオン / ヒドロキシソーダライト
研究概要

前年度までに申請者らが提案したフライアッシュの性状と生成するゼオライト結晶種の関係を予測する手法をフライアッシュ・籾殻焼却灰混合物に適用し、籾殻焼却灰の最適添加量を予測することに成功した。
また、ゼオライト合成のコスト低減を目指し、水熱合成に必要な水酸化ナトリウム水溶液のリサイクル手法についての検討を行った結果、10回程度の水酸化ナトリウム水溶液のリサイクル利用が可能であることを明らかとした。一方、水熱合成を行った後の水酸化ナトリウム水溶液にはゼオライト合成に使用されなかったアルミン酸イオンやシリケートイオンが蓄積する。この量をゼオライト反応機構の速度論解析から得られた反応速度定数から予測し、不足成分の添加・過剰成分の除去法を構築した。これにより水酸化ナトリウムのリサイクル利用条件の設定を数値計算によって容易に行えるようにした。さらに、これまでバッチ処理で行われていた本プロセスを見直し、未反応のフライアッシュや籾殻焼却灰が製品に混入することを防ぐための手法として、多段抽出に基づいた方法で連続的にゼオライトを合成しうる装置の開発を行った。これによって、水酸化ナトリウム使用量を現在の1/2以下とし、反応時間が2/3以下であっても、フィリップサイト純度90%以上の製品を生産するプロセスを開発し、焼却灰からのフィリップサイト合成プロセスの最適化を行うことに成功した。
また、ここで提案した新規な方法において、焼却灰からのゼオライト合成に関する各種の反応速度定数や結晶化速度定数を反応工学的解析によって算出し、各種条件における生成ゼオライトの結晶種とその生成挙動を予測することを可能とした。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 焼却灰から合成されるフィリップサイトの純度および収率の多段階合成法による向上2005

    • 著者名/発表者名
      福井国博, 滝口真弓, 則安辰典, 吉田英人
    • 雑誌名

      粉体工学会誌 42・1

      ページ: 31-38

    • NAID

      10014287647

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] フライアッシュと籾殻焼却灰を原料とした水熱合成法によるフィリップサイトの選択合成2004

    • 著者名/発表者名
      福井国博, 滝口真弓, 〓森将, 則安辰典, 吉田英人
    • 雑誌名

      粉体工学会誌 41・10

      ページ: 738-744

    • NAID

      10013667134

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 福井国博: "水熱合成法によるフライアッシュからのゼオライト合成に及ぼす水酸化ナトリウム濃度の影響。"粉体工学会誌. 40・7. 497-504 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi