研究課題
基盤研究(B)
線虫C. elegansの咽頭をモデルとして、器官サイズ制御機構の解析を行った。C. elegansの咽頭は筋肉、マージナル細胞、神経、分泌腺などを含む62個の細胞からなる。変異原EMS処理により、咽頭長が野生型よりも長くなる変異体を多数分離した。これらの変異体を解析したところ、咽頭長制御に関して(1)アピカル細胞外マトリックス、(2)ベーサル細胞外マトリックス(基底膜)、(3)細胞外ROS生成の少なくとも3種類の独立な制御があることが分かった。また、何れの変異体でも咽頭の細胞数に変化は無かった。本研究から、線虫の咽頭長制御には細胞外の分子機構が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
すべて 2017 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 3件) 備考 (2件)
G3
巻: 6 号: 5 ページ: 1449-1457
10.1534/g3.116.028019
PLoS Genet.
巻: 12 号: 8 ページ: e1006276-e1006276
10.1371/journal.pgen.1006276
Matrix Biology
巻: 44-46C ページ: 64-69
10.1016/j.matbio.2015.01.001
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~nishiwaki/