研究課題
基盤研究(B)
ゲノム内在性のtoolkit遺伝子の周辺領域にシス因子を人為的に獲得させ遺伝子の発現進化を引き起こすことが可能かどうかを実験的に検証した。Dlx3/4遺伝子クラスターをモデル系とし、異所性エンハンサーノックインマウスを作製したところ、Dlx3/4遺伝子発現が増加している事を示す結果が得られた。異所性エンハンサーの適切な位置へのノックインによりターゲット遺伝子発現変更が実現できたと考えられた。また、ノックインのための効率の良いゲノム編集プロトコールが確立できた。
これまで有力な仮説とされてきたシス因子の新規獲得による遺伝子発現量変化の進化が実際に容易に可能であることを、適切な位置でのエンハンサーノックイン実験を行うことで示すことができた。制御配列により進化が駆動しうることが示されたことで、進化メカニズムの理解が進む事が期待できる。また進化の理解だけで無く、その原理を応用することで新しい有用生物作製の方法論へ発展することも期待され、新規技術開発のシードとなる可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件)
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