研究課題
基盤研究(B)
ニュージーランドで新たに絶対重力計測定を実施し,ニュージーランドでの絶対重力基準点網の強化・拡充を行った.その結果,南アルプスでの重力変化については,テクトニクスな運動に起因するとするBilhamら(2016)の結果を支持するものであった。一方,クライストチャーチでの重力変化については,2011年のクライストチャーチ地震後も経年的な重力の減少が続いているらしいことを示し,これはGIA (Glacial Isostatic Adjustment)に起因する可能性を示唆した.さらに,2016年に発生したカイコウラ地震に伴う重力変化と高さ変化の関係を調べ,その関係に地域的な差のある可能性を示した.
ニュージーランドでの絶対重力測定を実施することで,同国の重力に関連したさまざまな研究や社会的にも重要な度量衡・測量の基準となる絶対重力基準点網の強化に寄与した.さらに,南アルプスのテクトニクスに関連した重力変化や,クライストチャーチ地震やカイコウラ地震に伴う重力変化を検出することで,学術的に重要なその変動のメカニズムに関する知見を与えた.
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 4件) 備考 (1件)
Geophysical Journal International
巻: 220 号: 3 ページ: 1917-1927
10.1093/gji/ggz536
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http://www.news.aut.ac.nz/news/homepage/homepage-main-news/aut-home-to-rare-science-equipment