研究課題/領域番号 |
15K00983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小林 俊哉 九州大学, 科学技術イノベーション政策教育研究センター, 准教授 (90345140)
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研究分担者 |
吉澤 剛 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (10526677)
緒方 三郎 北陸先端科学技術大学院大学, 地域イノベーション教育研究センター, 特任准教授 (60401949)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 科学コミュニケーション / 研究倫理 / STSステートメント / サイエンスアゴラ / 責任ある研究・イノベーション / サイエンスカフェ / 科学技術理解増進 / 研究公正 / STSステートメント / サイエンスアゴラ2018 / 科学技術コミュニケーション / サイエンスアゴラ2017 / 責任ある研究・イノベーション(RRI) / セルフ・テクノロジーアセスメント / サイエンスアゴラ2016 / 責任ある研究・イノベーション(RRI) / 説明責任 / アウトリーチ |
研究成果の概要 |
2014年のSTAP細胞問題に象徴されるように、近年のわが国科学界では研究不正の事案が頻発した。研究不正行為は、国民の科学への信頼を低下させる。こうした状況に対し日本学術会議は「科学者は、社会と科学者コミュニティとのより良い相互理解のために、市民との対話と交流に積極的に参加する…」ことを研究者の責務として規定した。研究代表者は、これを受けて科学コミュニケーションを応用した研究倫理教育のカリキュラム開発を推進した。所属元である九州大学の大学院生を対象とした臨床教育実践によりデータを収集し、大学院生と市民を結ぶ科学コミュニケーションが、実際に大学院生の倫理感を向上させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2005年に日本の科学界が「アウトリーチ(科学コミュニケーション)元年」を迎えてから14年が経過した。研究者と社会を結ぶ科学コミュニケーション活動は益々その重要性を増している。本研究は、科学コミュニケーションを応用した研究倫理教育のカリキュラム作成の基礎データを収集し、大学院生・ポスドク等若手研究者の研究倫理感覚の醸成を図ることを目指して実施した。4年間に亘る継続的な臨床教育実践によって、その目的をほぼ達成することができた。この研究成果は、わが国の科学研究への社会からの信頼の回復と向上を図り、科学技術イノベーションを効果的に推進していくための重要な一助となると考えられる。
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