研究課題/領域番号 |
15K02335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
井上 間従文 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 准教授 (50511630)
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研究分担者 |
越智 博美 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (90251727)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | トランスナショナリズム / 統治性 / 生政治 / 美学理論 / 新批評 / 冷戦 / アメリカ研究 / 沖縄 / トランスナショナル / 美学 / 詩 / 人種 / トランスナショナル研究 / 南部文学 / ジェンダー / アメリカ文学 / 米軍統治期沖縄 / トランスパシフィック・アメリカ文学 / 冷戦研究 |
研究成果の概要 |
本研究課題では戦後の米国と東アジアを横断する地政学的空間にて、諸ナショナリティ(国民・民族)の形象がいかにして文学・文化の表現フォーム(形式)を通して自然化・妥当化され、またときには抵抗や刷新の契機にさらされたのかを検討した。米国の軍事的・政治的覇権のもとに東アジアのナショナリティが生を許容される「人口」の形象を規定しているとの理解のもと、軍事同盟や開発経済といった「制度形成」と文学・文化における「表現形式」との関係性と共犯性、緊張関係と齟齬などを主に同時期のアメリカ文学、日本語圏文学から読み取った。成果としては国外のジャーナル等に掲載された論文7本を含む17本の論文執筆を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果としては1)ミシェル・フーコーが提示した「生政治」論における「人口」の生産と表象を基盤とする「生」を強いる社会形態の研究を、トランスパシフィック空間の文学研究へと応用した点、2)文学作品を「読む」ポリティクスのあり方が特に冷戦化の日米の大学においていかに制度化されたかに光をあて、日米におけるナショナルな生政治の空間を表象と、それを通して進展したトランスナショナルな軍事と資本の諸プロトコル(取り決め)の変容と深化との関係性を検討した点、3)さらにはこれらを通して地政学的制度変容と文学的表現形式との複雑な関係性を米国、日本、琉球列島などを横断するかたちで研究対象としたことにある。
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