研究課題/領域番号 |
15K02592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大竹 芳夫 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (60272126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日英語比較研究 / 指示表現 / 名詞節化形式 / 文連結 / 接続表現 / つなぎことば / 意味論 / 分詞構文 / 日英語比較 / 語用論 / 接続 |
研究成果の概要 |
本研究は,日英語の文連結現象における指示表現と名詞節化形式の役割を分析し,両言語の普遍性と個別性を原理的に解明した。具体的には,指示表現を選んでつなぐ事象,突発的に知覚した状況を継起関係に基づいてつなぐ事象,相手の発話を補完してつなぐ事象などを取り上げ,文連結の際の指示表現の選択と名詞節化形式の生起が語用論的要請にどのように動機付けられているのかを明らかにした。また,It's just (that)の直後に休止を伴う現象を観察しながら,発話休止の契機となる諸事由を明らかにし,未発話情報の補完行為についても考察した。本研究成果は学術論文,図書等にとりまとめて社会・国民に迅速かつ広範に還元できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来は個別的または部分的に論ぜられてきた日英語の指示表現と名詞節化形式の選択・出没と文連結現象を原理的に明らかにした点に本研究の特徴がある。本研究成果の一部は,【図書】大竹芳夫(2016)(単著,『談話のことば1 文をつなぐ』(英文法を解き明かす:現代英語の文法と語法 第3巻)東京:研究社)として社会・国民に迅速かつ広範に還元されている。本研究で取り上げた文連結構文は頻用されていることから,本研究成果を言語教育や辞書記述に直接反映できることが予想される。また,文連結及び名詞節化という言語化プロセスの究明は人間の認知構造の解明にも直結し,長期的には言語哲学の新たな展望を開拓するものと期待される。
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