研究課題/領域番号 |
15K06414
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
山根 周 関西学院大学, 総合政策学部, 准教授 (40285242)
|
研究協力者 |
武末 佐恵加
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 東南アジア / インド / マレーシア / シンガポール / ミャンマー / ペナン / イポー / ヤンゴン / 移民 / 都市形成 / マラッカ |
研究成果の概要 |
本研究は、東南アジアの都市におけるインド系移民の居住地に着目し、その空間的特質や形成プロセスを、調査に基づき明らかにした。具体的には、インドとのつながりが特に強い旧英領植民地のマレーシアのクアラルンプール、マラッカ、イポー、ペナン、シンガポール、ミャンマーのヤンゴンなどを対象とした。それらの都市では、インドのタミル・ナードゥ地方出身者を中心としながら、他にもベンガル地方やグジャラート地方、パンジャーブ地方、シンド地方など、多様な地方からの移民が居住し、出身地、宗教、宗派別の宗教施設やコミュニティ施設を建設し、アイデンティティを保ちながらそれぞれの居住エリアを確保していることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)インド系移民の出身地や宗教、カースト等のコミュニティとその強固なネットワークに着目し、東南アジアにおけるインド系移民居住地の空間構成の特質を明らかにするところに特色がある。 (2)従来、主に①西欧諸国による都市計画と都市建設、②華人のショップハウスによる市街地の形成、という二つの視点に限られて議論されることの多かった近代の東南アジアの都市空間、建築、住居に、インド系移民のインパクトという新たな視点を導入することにより、それらのより総体的な理解と位置づけの再定義を行うことが可能となる。
|