ヒト化マウスを用いた同種/異種抗体関連型拒絶反応の新規制御法の確立

• 研究課題/領域番号: 15K10025
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科学一般
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 田原 裕之 広島大学, 病院(医), 助教 (30423354)
• 研究協力者: 柳川 泉一郎 , 大学院生
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 異種移植 / 同種移植 / ヒト化マウス / 移植免疫 / 抗体関連型拒絶反応 / 慢性拒絶反応 / HLA抗体

研究成果の概要

ヒト細胞を用いたHLA抗体産生ヒト化マウスモデルを確立するため、抗体産生B細胞を活性化させるための伝達シグナル(CD40-CD40ligand)を遺伝子導入した培養系でヒトの末梢血を培養し、HLA抗体産生ヒト化マウスが誕生した。しかし目的とした抗ドナー特異的HLA抗体産生のみが産生抑制に傾いている現象を認めた。ドナー特異的抗体産生抑制機序を検証し得るマウスモデルである可能性が示された。また異種抗体産生ヒト化マウスモデルは異種抗原を欠損する免疫不全マウスを産生できたが、安定性に欠けるためヒト細胞を移入したヒト化異種抗体産生マウスモデルは未だ確立できていない。

研究成果

• [雑誌論文] 当科における異種移植研究の変遷と今後の展望 (2016)
  • 著者名/発表者名: 田原裕之
  • 雑誌名: Organ Biology 巻: 23 ページ: 154-157
  • NAID: 130005263593
• [学会発表] 抗ドナーHLA抗体産生マウスモデルの作製 (2017)
  • 著者名/発表者名: 柳川泉一郎
  • 学会等名: 第117回日本外科学会定期学術集会
• [学会発表] 抗ドナーHLA抗体産生マウスモデルの臨床応用に向けて (2017)
  • 著者名/発表者名: 柳川泉一郎
  • 学会等名: 第35回日本肝移植研究会
• [学会発表] 抗HLA抗体産生メカニズム解明へ向けて (2017)
  • 著者名/発表者名: 柳川泉一郎
  • 学会等名: 第53回日本移植学会
• [学会発表] ヒト化マウスを用いたDSA産生機序の解明へ向けて (2017)
  • 著者名/発表者名: 柳川泉一郎
  • 学会等名: 第26回日本組織適合性学会大会
• [学会発表] ヒト化マウスを用いた抗HLA抗体産生マウスモデルの異種移植への応用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 柳川泉一郎
  • 学会等名: 第19回日本異種移植研究会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] 抗ドナーHLA抗体産生マウスモデルの作製 (2016)
  • 著者名/発表者名: 柳川泉一郎
  • 学会等名: 第52回日本移植学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2016-09-29
• [学会発表] Development of an anti-HLA antibody-producing humanized mouse model (2016)
  • 著者名/発表者名: Senichiro Yanagawa
  • 学会等名: 26th International Congress of the Transplantation Society
  • 発表場所: Hong Kong, China
  • 年月日: 2016-08-18
  • 国際学会
• [学会発表] 抗ドナー抗体産生マウスモデルにおける抗体産生抑制効果 (2016)
  • 著者名/発表者名: 田原 裕之
  • 学会等名: 第18回日本異種移植研究会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2016-02-20
• [学会発表] 当科における異種移植研究の変遷と新たな試み (2015)
  • 著者名/発表者名: 田原裕之
  • 学会等名: 第42回日本臓器保存生物医学会学術集会
  • 発表場所: 岩手
  • 年月日: 2015-11-13