研究課題
基盤研究(C)
口腔扁平上皮癌は口腔粘膜全体の癌化を含んだ多段階発癌をへて発達する。DEK遺伝子は腫瘍化促進の機能として細胞の増殖や分化、老化に関与している。DEKの過剰発現が乳癌や膀胱癌、大腸癌などの様々な腫瘍で認められ、腫瘍形成に深く関与すると考えられている。しかし過剰発現することによるDEKの働きは解明されていないため、今回DEKの過剰発現が口腔粘膜に与える影響を検討した。その結果、腫瘍性タンパク質DEKはPCNA、Elp3の上昇により腫瘍形成を促進させ、発癌物質に暴露された環境において、細胞周期G1/S関連遺伝子の発現上昇により口腔領域に腫瘍形成を導く可能性が示唆された。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Cancer Med
巻: 6 号: 10 ページ: 2424-2439
10.1002/cam4.1157