津波遡上波先端の力学と境界条件モデル

• 研究課題/領域番号: 15K14035
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 水工学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 渡部 靖憲 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (20292055)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 津波 / 遡上波 / 水工水理学 / 海岸工学

研究成果の概要

本研究は，任意勾配地形上の津波遡上波先端の挙動と局所流れの力学的特徴を適切に反映し，動的な浸水域変化の厳密な評価を可能とする自由水面先端境界条件モデルを開発するものである．
3次元水面形状を再構成する動的画像計測技術の高度化，拡散界面モデルの気液流体計算への導入，開発した遡上波先端モデルの特性の検証，高解像度計算環境における新たな津波遡上計算枠組みの構築を行った．2011年東北津波に対して，防潮堤から越流し街路に沿って遡上する都市型浸水シナリオ及び北上川流域の浸水過程に適用し，地形に依存した浸水過程の差異が判明した．

研究成果

• [国際共同研究] エジンバラ大学(英国)
• [雑誌論文] HIGH-RESOLUTION TSUNAMI-BEDLOAD COUPLED COMPUTATION IN AMR ENVIRONMENT (2018)
  • 著者名/発表者名: Watanabe Yasunori, Mitobe Yuta, Tanaka Hitoshi, Watanabe Kazuya
  • 雑誌名: Proceedings of International Conference on Coastal Engineering 2018 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] Vortex-induced suspension of sediment in the surf zone (2017)
  • 著者名/発表者名: Otsuka Junichi、Saruwatari Ayumi、Watanabe Yasunori
  • 雑誌名: Advances in Water Resources 巻: 110 ページ: 59-76
  • DOI: 10.1016/j.advwatres.2017.08.021
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 高解像地形データ上のAMR-CIP系津波遡上計算アプローチ (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡部靖憲，田中仁，三戸部佑太，渡辺一也
  • 雑誌名: 土木学会論文集B2（海岸工学） 巻: 72 ページ: 238-288
  • NAID: 130005282309
  • 査読あり
• [雑誌論文] 津波規模に応じた河道内水位変動過程に関する数値実験 (2016)
  • 著者名/発表者名: 三戸部佑太，渡辺一也，田中仁，渡部靖憲
  • 雑誌名: 土木学会論文集B2（海岸工学） 巻: 72 ページ: 271-276
  • NAID: 130005282311
  • 査読あり
• [雑誌論文] 浅水流方程式と乱流モデルを組み合わせた津波河川遡上数値計算 (2016)
  • 著者名/発表者名: 三戸部佑太，Neetu Tiwari，渡辺一也，田中仁，渡部靖憲
  • 雑誌名: 土木学会論文集B2（海岸工学） 巻: 72 ページ: 259-264
  • NAID: 130005282313
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] 遡上波先端モデルの3次元LESへの導入と都市型浸水過程への適用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡部靖憲，佐々木理沙，小柳津遥陽，牧田拓也，森岡晃一，猿渡亜由未
  • 雑誌名: 土木学会論文集B2（海岸工学） 巻: 72 ページ: 67-72
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] ダムブレーク遡上波の水面形状と運動学的特徴 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡部靖憲，大島悠輝
  • 雑誌名: 土木学会論文集B2(海岸工学) 巻: 71 ページ: 43-48
  • NAID: 130005109228
  • 査読あり
• [雑誌論文] 海氷群を伴った遡上津波のピロティ形式の建築物への作用に関する研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 木岡信治，遠藤強，竹内貴弘，渡部靖憲
  • 雑誌名: 土木学会論文集B2(海岸工学) 巻: 71 ページ: 919-924
  • NAID: 130005109434
  • 査読あり
• [雑誌論文] Surface forms and local flows of run-up waves (2015)
  • 著者名/発表者名: Oshima Y., Oyaizu H., Watanabe Y.
  • 雑誌名: Proc. Int. Symp. On Measurement techniques for Multiphase Flow 巻: 9 ページ: 193-193
  • 査読あり
• [学会発表] HIGH-RESOLUTION TSUNAMI-BEDLOAD COUPLED COMPUTATION IN AMR ENVIRONMENT (2018)
  • 著者名/発表者名: Watanabe Yasunori
  • 学会等名: International Conference on Coastal Engineering 2018
  • 国際学会
• [学会発表] 高解像地形データ上のAMR-CIP系津波遡上計算アプローチ (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡部靖憲
  • 学会等名: 海岸工学講演会
  • 発表場所: 大阪大学（大阪市）
  • 年月日: 2016-11-16
• [学会発表] 遡上波先端モデルの3次元LESへの導入と都市型浸水過程への適用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡部靖憲
  • 学会等名: 海岸工学講演会
  • 発表場所: 大阪大学（大阪市）
  • 年月日: 2016-11-16
• [学会発表] Modification of turbulence due to suspended particles over wavy beds (2016)
  • 著者名/発表者名: Yasunori Watanabe
  • 学会等名: THESIS 2016
  • 発表場所: 中央大学（東京都）
  • 年月日: 2016-09-12
  • 国際学会
• [学会発表] ダムブレーク遡上波の水面形状と運動学的特徴 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大島悠輝
  • 学会等名: 海岸工学講演会
  • 発表場所: タイム２４ビル(東京都江東区)
  • 年月日: 2015-11-11
• [学会発表] 氷群を伴った遡上津波のピロティ形式の建築物への作用に関する研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 木岡信治
  • 学会等名: 海岸工学講演会
  • 発表場所: タイム２４ビル(東京都江東区)
  • 年月日: 2015-11-11
• [学会発表] Surface forms and local flows of run-up waves (2015)
  • 著者名/発表者名: Oshima Y.
  • 学会等名: Int. Symp. On Measurement techniques for Multiphase Flow
  • 発表場所: 北海道大学（札幌市）
  • 年月日: 2015-09-23
  • 国際学会