研究課題/領域番号 |
15K17602
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 宜昭 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (60631116)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 光赤外線天文学 / 銀河形成 / 銀河進化 / 高赤方偏移銀河 / すばる望遠鏡 / 光学赤外線天文学 |
研究成果の概要 |
本研究では,すばる望遠鏡の広視野可視カメラHyper Suprime-Cam(HSC)を用いた過去に例のない広領域深宇宙サーベイにより高赤方偏移銀河を探査し,50万個を越える高赤方偏移銀河のサンプルを構築した.これは過去の研究と比べて10倍以上に相当する.100平方度を越える広い視野に渡って構築されたこの大規模サンプルに基づき,基本的な観測量である紫外光度関数および角度相関関数を導出し,高赤方偏移銀河の統計的な性質を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高赤方偏移銀河の光度関数は,低赤方偏移の観測結果をよく説明するシェヒター関数と比べて,明るい側で有意に超過していることがわかった.このことは,高赤方偏移銀河ではたらいているAGNなどによる星形成抑止効果がこれまで考えられていたよりも弱いことを示唆している.また,ハロー質量と星形成率の間に高赤方偏移で普遍的な関係があることを発見した.この関係と宇宙の構造形成理論を組み合わせると,銀河進化を理解する上で基本的な観測量である宇宙の星形成率密度の過去から現在に至る進化を自然に説明できることがわかった.
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