局所的炭酸ガス投与による口腔癌転移抑制効果の検討

• 研究課題/領域番号: 15K20521
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 長谷川 巧実 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50546497)
• 研究協力者: 岩田 英治 ; 武田 大介 ; 上羽 岳志 ; 酒井 良忠 ; 古森 孝英
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 炭酸ガス / 口腔癌 / 扁平上皮癌 / 転移

研究成果の概要

過去にわれわれは局所的炭酸ガス投与の低酸素環境改善による腫瘍抑制およびリンパ節転移抑制効果を報告したが、その詳細なメカニズムは不明であった。本研究では、口腔扁平上皮癌に対して局所的炭酸ガスを応用し、低酸素環境改善が、転移に深く関わる上皮間葉移行(EMT)関連因子に及ぼす影響について観察することを目的とした。局所的炭酸ガス投与によって口腔扁平上皮癌細胞は低酸素誘導因子およびEMT関連因子の発現が抑制された。したがって、局所的な経皮的炭酸ガス投与法は、腫瘍に対して低酸素環境を改善し、EMT発現を抑制することで、腫瘍抑制効果や転移抑制効果を示す可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Transcutaneous carbon dioxide suppresses epithelial-mesenchymal transition in oral squamous cell carcinoma. (2016)
  • 著者名/発表者名: Iwata E, Hasegawa T, Takeda D, Ueha T, Kawamoto T, Akisue T, Sakai Y, Komori T.
  • 雑誌名: Int J Oncol 巻: 48 号: 4 ページ: 1493-8
  • DOI: 10.3892/ijo.2016.3380
  • NAID: 120005866874
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 口腔癌放射線治療における新規併用療法の開発． (2017)
  • 著者名/発表者名: 岩田英治，長谷川巧実，武田大介，斎藤 泉、有本智美、明石昌也、南川 勉、古森孝英．
  • 学会等名: 第35回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会，福岡．
• [学会発表] 経皮的炭酸ガス投与による口腔癌上皮間葉移行の抑制効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岩田英治，長谷川巧実，武田大介，明石昌也，南川 勉，古森孝英
  • 学会等名: 第60回日本口腔外科学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-10-16