研究課題/領域番号 |
16015285
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
酒井 規雄 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70263407)
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研究分担者 |
松林 弘明 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (60165850)
天野 託 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (10294547)
関 貴弘 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50335650)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | リン酸化 / プロテインキナーゼC / 凝集体 / トランスジェニックマウス / 神経変性疾患 |
研究概要 |
1)変異γPKCの解析 報告されている変性疾患を起こしうる変異γPKCに関しては、変異γpKC発現ベクターを作製し、培養細胞にそれらを発現させ、生化学的解析、ターゲティングの解析を行った。その結果、以下の点が明らかになった。 (1)変異γPKCは、培養細胞に発現させると凝集体を形成し、トリトン不溶画分に回収される。 (2)変異γPKCは、脂質との結合性が変化しているが、酵素活性は保たれている。 (3)Gq共益型受容体を刺激するとγPKC-GFPは一過性に細胞質から細胞膜にトランスロケーションし、再び細胞質に戻るという動態を示す。変異γPKC-GFPを受容体刺激でトランスロケーションさせると細胞膜から細胞質に戻る際に有意に凝集体を形成することが確認された。 (4)変異γPKCは、細胞死を誘導する。 2)変異γPKC-GFP発現トランスジェニックマウスの作製 部位特異的・時期特異的変異γPKC-GFP発現トランスジェニックマウスの作製に着手した。 3)変性疾患を起こしうる新たなγPKCの変異の同定 広島大学大学院脳神経内科の協力を得て、原因が特定されていない小脳変性疾患の患者さんの血液から採取したゲノムDNAを解析し、新たな変性疾患を起こしうるγPKCの変異を同定試みた結果、遺伝性脊髄小脳疾患の一家系から、新たなγPKCの変異を同定した。我々が同定した変異γPKCに対しても生化学的、細胞生物学的な検討とトランスジェニックマウスの作製に着手した。
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