研究課題/領域番号 |
16520279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
佐々木 勇 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (50215711)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 漢字音 / 日本語音 / 漢音 / 漢籍訓読資料 / 仏書訓読資料 / 字音直読資料 / 和化漢文訓読資料 / 群書治要 / 反切 / 同音字 / 濁声点 / 類聚名義抄 / 色葉字類抄 / 本朝文粋 / 止攝合口字 / 位相差 / 日本漢音 / 漢音声調 |
研究概要 |
本研究は、題目のとおり、鎌倉時代において、日本漢字音の諸相を叙述しようとしたものである。 その方法として、対象の字音体系を漢音に限定した。また、対象資料を、字音直読資料・漢籍訓読資料・仏書訓読資料・和化漢文訓読資料に分けた。 その結果、以下の点が知られた。 鎌倉時代における仮名音注の加点密度は、漢籍訓読資料・仏書訓読資料・和化漢文訓読資料の順に低い。声点の加点密度は、これとは逆で、字音直読資料・漢籍訓読資料・仏書訓読資料・和化漢文訓読資料の順に高い。 その字音の内実は、漢籍訓読資料・仏書訓読資料・和化漢文訓読資料の順に規範的であるため、仮名音注・声点の加点密度と、当該資料における字音の日本語化とは、相関性が存する。(鎌倉時代にける字音直読資料は、基本的に全漢字に仮名音注・声点とも加点するため、このような比較はできない。) また、もっとも規範的な漢籍訓点資料には、一部、中国中古音反切に基づく人為的漢音が見られる。 同一人の加点であっても、資料の性格によって、そこに反映された字音が異なることを指摘できたことも、本研究の成果である。具体的には、清原教隆(きよはらのりたか)の訓点を伝える金沢文庫本『群書治要(ぐんしょちよう)』経部鎌倉中期点と久遠寺蔵『本朝女粋(ほんちょうもんずい)』鎌倉中期点とに、漢字音の日本語化の程度に差が存することを指摘した。すなわち、和化漢文訓読資料『本朝文粋』に加点された漢字音注は、漢籍訓読資料『群書治要』よりも、日本語化が進行したものであったことを述べた。
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