研究課題/領域番号 |
16590830
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
和泉 唯信 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10335812)
|
研究分担者 |
梶 龍兒 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00214304)
川上 秀史 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)
丸山 博文 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90304443)
原田 雅史 徳島大学, 医学部, 教授 (20228654)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | SCA8 / SCA6 / CTGリピート / 小脳萎縮 / 筋強直性ジストロフィー / 若年発症 / 成人発症 |
研究概要 |
我々は以前より遺伝性脊髄小脳変性症の遺伝子診断を継続して行い日本における大規模な疫学調査を報告した.その中には例外的にSCA6(spinocerebellar ataxia6)家系内の発症者がSCA6 CAGリピートの伸長を認めずSCA8 CTA/CTGリピートの伸長を認めるのを見いだした(Izumi et al. 2003).SCA8 CTA/CTGリピートのSCD発症に対する病的意義として以下の可能性を示した.1)85≦CTA/CTG≦399の伸長によって,おそらくカルシウムチャネルに影響してSCDを発症させる.2)別の遺伝性脊髄小脳変性症であるSCA6患者で伸長してその臨床症状を重症化させる.今回の研究ではさらに以下のことを明らかにする.1)のSCA8 CTA/CTGリピート伸長のみで発症する場合は,精神発達遅延を伴う若年発症型とSCA6と臨床的に類似している成人発症型に大別される.また,成人発症型はうつ病や痴呆などを伴うことがある.この発症年齢による臨床病型の違いは同様にCTA/CTGリピートの異常伸長による筋強直性ジストロフィー(MyD)でも認められる.発症年齢による違いはMyDにおいては遺伝子のメチル化が関与しているがSCA8遺伝子でのメチル化の関与は不明である.1例SCA8患者の剖検脳では,肉眼的には小脳のみ萎縮し大脳と脳幹は正常な大きさであった.神経病理学的には,プルキンエ細胞,下オリーブ核,および黒質ニューロンの変性とperiaqueductal gliosisを示した.
|