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量子コホモロジーと可積分系

研究課題

研究課題/領域番号 16740216
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 数理物理・物性基礎
研究機関北海道大学

研究代表者

秦泉寺 雅夫  北海道大学, 大学院・理学研究科, 講師 (20322795)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード局所ミラー対称性 / 開カラビ-ヤウ多様体 / ガウス-マニン系 / グロモフ-ウィッテン不変量 / コホモロジー環 / 交点数 / 一般ミラー変換 / 量子コホモロジー / モジェライ空間 / ミラー対称性 / カラビ-ヤウ多様体 / コンパクト化 / 一般型の超曲面
研究概要

今年度はBrian Forbes氏とともに、局所ミラー対称性において使われるピカール-フックス微分方程式の可積分系的観点からの研究を行い、大きな理論的進展を得た。
これまでに知られている局所ミラー対称性の理論においては、理論で扱う開カラビ-ヤウ多様体のトーリック多様体としてのデータから得られるピカール-フックス微分方程式系は、解空間が十分な大きさを持たないために、開カラビ-ヤウ多様体のグロモフ-ウィッテン不変量を完全に求めるには不十分であった。この状況において、我々はピカール-フックス微分方程式系を系統的に変更することによって、拡張されたピカール-フックス微分方程式系を構成し、グロモフ-ウィッテン不変量を完全に求める事に成功した。
拡張されたピカール-フックス微分方程式系の具体的な構成の手順において鍵となるのは、開カラビ-ヤウ多様体の古典的交点数を仮想的に定義することである。これにより、その交点数と適合する開カラビ-ヤウ多様体の古典的コホモロジー環の関係式を決定できる。次に、元々のピカール-フックス微分方程式系をここで得られた古典的コホモロジー環の関係式と無矛盾になるように変更するのである。
この成果は研究費を用いて購入した高性能計算機による膨大な計算結果から得られたものである。また今年度末に海外旅費を用いて、カリフォルニア大学ロサンゼルス校において紹介し、討論する予定である。なお、これらの成果を、これまで手がつけられていなかった凸性を持たないトーリック多様体に拡張する方法も、これまでの申請者による研究成果である一般ミラー変換という手法等を用いて得ることができた。この成果も今年度末に発表する予定である。
一方前年度に得られていた、中村氏との一般型の超曲面のグロモフ-ウィッテン不変量に関する結果を、海外旅費を用いてソウル大学との合同シンポジウムにおいて発表した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] EXTENDING THE PICARD-FUCHS SYSTEM OF LOCAL MIRROR SYMMETRY2005

    • 著者名/発表者名
      Masao Jinzenji
    • 雑誌名

      Journal of Mathematical Physics 46

      ページ: 82302-82302

    • NAID

      120006459423

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] COORDINATE CHANGE OF GAUSS-MANIN SYSTEM AND GENERALIZED MIRROR TRANSFORMATION2005

    • 著者名/発表者名
      Masao Jinzenji
    • 雑誌名

      International Journal of Modern Physics A 20

      ページ: 2131-2156

    • NAID

      120006456920

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 共形場理論と曲線のモジュライ2005

    • 著者名/発表者名
      秦泉寺 雅夫
    • 雑誌名

      数理科学 8月号

      ページ: 34-40

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Goordinate Change of Gauss-Manin system and Generalized Mirror Transformation

    • 著者名/発表者名
      Masao Jinzenji
    • 雑誌名

      International Journal of Modern Physics A (in Press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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