研究課題/領域番号 |
17320109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
曽田 三郎 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40106779)
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研究分担者 |
金子 肇 下関市立大学, 経済学部, 教授 (70194917)
水羽 信男 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (50229712)
丸田 孝志 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (70299288)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
12,990千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 1,290千円)
2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 専制政治 / 立憲政治 / 中央行政システム / 地方行政システム / 行政システム |
研究概要 |
本研究の目的は、近代中国における専制政治から立憲政治への移行過程に着目し、清末から中華人民共和国成立期までの中国政治史・政治論の再構成を図ることにある。研究代表者の曽田三郎は、清末から中華民国初期の時期の憲政導入の模索と行政制度改革について、日本人法学者の貢献も視野に入れて研究を進めた。その成果は、1冊の著書としてまもなく刊行される。研究分担者の金子肇は、中華民国北京政府時期のこれまでの研究蓄積をふまえ、20世紀中国史に関する概説書の共著者の1人として成果を公表するとともに、国民政府の立法・行政制度について研究を進め、特に国共内戦期の立法院に関して研究成果をあげた。同じく研究分担者である水羽信男は、南京国民政府成立期から日中戦争期にかけての中国知識人の憲政論・行政制度論に関する研究を進め、特に日中戦争下の雲南省昆明を中心に活動した王〓愚や戦国策派と称される知識人グループに関する研究成果をあげた。また同じく研究分担者である丸田孝志は、日本軍の占領行政や国民党・国民政府の統治に対峙する中国共産党の辺区行政について、特に文化的装置に着目して研究を進め、具体的には翼魯豫区を対象として詳細な成果を得た。以上のような研究代表者と分担者の研究成果に基づき、本年度は研究提携者の1人である四川大学の劉世龍教授の協力を得て、同大学の歴史文化学院において学術討論会「近代中国与日本」を開催した。全部で13の研究発表があったが、本研究計画の代表者と分担者も全員が参加して研究発表を行った。発表にあたって提出した論文は、四川大学の研究者のものとあわせ、論文集として中国で発行される予定である。
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