Extradiol型二原子酸素添加酵素の構造機能相関の解明
Project/Area Number |
17770096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Asahikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
杉本 敬祐 Asahikawa National College of Technology, 物質化学工学科, 准教授 (60331956)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 蛋白質 / 酵素 / 蛋白結晶学 / 構造生物学 |
Research Abstract |
本申請の研究目的は、リグニン分解代謝系の基質特異性・四次構造などが異なる数種のExtradiol型二原子酸素添加酵素(DesZ酵素、DesB酵素、LigAB酵素など)の高精度立体構造(1.5Å以上)をX線結晶構造解析の手法により明らかにし、酵素活性データ、変異体酵素を組み合わせて総合的に解析することで、Extradiol型二原子酸素添加酵素全体における多様な基質特異性の起源と反応機構を立体構造にもとづいて明らかにすることを目指す。 (1)DesB酵素について 解析した1.8Å分解能におけるDesB酵素の立体構造とLigAB酵素の立体構造を比較した結果、以下の2つについて新たな知見を得ることができた。(1)従来、Extradiol型二原子酸素添加酵素の鉄イオンには、2つのヒスチジン残基と1つのグルタミン酸残基がアミノ酸由来の配位子として存在していたが、DesB酵素では、これら3つのアミノ酸残基に加えて新たに1つのアスパラギン残基が配位した新しいタイプであった。(2)この新たに加わった配位アミノ酸残基のために、基質が結合する際、DesB酵素ではLigAB酵素と異なるアクションが必要になると考えられる。現在、このアスパラギンに対して、他のアミノ酸に置換したものを調製しており、酵素活性および立体構造の解析を進めている。今後、多数の変異体酵素を調製・解析することで、DesB酵素における反応メカニズムを明らかにできると考えている。 また基質特異性についても同様に変異体酵素を調製・解析することで、DesB酵素のもつ基質特異性の起源を立体構造の観点から明らかにしていく。 (2)DesZ酵素について 当初得られていた結晶では、構造解析が困難であると判断し、現在、他のスクリーニングキットによる結晶化条件の探索を行っている。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)