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ABCトランスポータ(CFTR)の成熟化・分解・形質膜移行を制御する分子複合体

研究課題

研究課題/領域番号 18059025
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関広島大学

研究代表者

杉田 誠  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (50235884)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードCFTR / 嚢胞性線維症 / シヤペロン / ABCトランスポータ / シャペロン
研究概要

CFTRは嚢胞性腺維症の原因遺伝子であり、508番目のフェニルアラニンを欠損する変異型CFTRを有する患者においては、細胎内のERでCFTRが異常分解され、結果として粘膜上皮細胞の腺腔側細胞膜にCFTR Cr-チャネルが存在しないために疾患が誘発される。本研究においては、CFTRに結合する分子複合体がいかに機能しCFTRの生成と分解を制御するか、その分子基盤を解明することを目的とした。Yeast two-hybri dsystemにより従来検出したCFTR R ドメインに接着する遺伝子ファミリー(the CFTR R-domain InteractingProtein(CRIP):CRIPl ・ CRIP2 ・ CRIP3)は、相同性が高くZinc Ring Fingerを有するC末端領域でCFTR Rドメインに結合し、中央部でシャペロン分子Hsc70と結合する。内在性にCFTRを発現するヒト唾液腺由来培養細胞(HSG細胞)、において、作製した抗体を用い内在性のCRIPsの発現量を比較すると、CRIP1とCRIP3に比較しCRIP2の発現量が多く観察された。CRIPlとCRIP3は成熟型CFTRの生成をそれぞれ促進的および抑制的に制御するが、CRIP2に関してはsiRNAを用いて内在性CRIP2の発現量を低下させた際および遺伝子導入によりCRIP2を過剰発現させた際の双方において、成熟型CFTRの生成は促進され、現時点でその分子機能を明らかにで貪ていない。完全長のCRIP1 ・ CRIP2 ・ CRIP3は核内もしくは核周囲領域に存在するが、ALLN感受性プロテアーゼにより切断修飾され、Zinc Ring Fingerを含みCFTRのRドメインに対する結合能を有するCRIPのC末端領域が細胞質に一過的に移行することが観察された。特に切断修飾されたCRIP3は細胞質に顕著に存在した。Zinc Ring Finger を介してCFTEのRドメインに結合するCRIP1 ・ CRIP2 ・ CRIP3は、切断修飾を受け細胞内局在を変化させながら、Hsc70を含む分子シャペロン複合体の中で、もしくはそれらとは独立して、成熟型CFtR生成を桔抗的および相補的に制御することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Suppression of carbachol-Induced oscillatory C1^-secretion by forskolin in rat parotid and submandibular acinar cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Takahide Shintani
    • 雑誌名

      Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 294

      ページ: 738-747

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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