研究課題
基盤研究(C)
申請者は、TGNから分泌顆粒が出芽・形成される機序を次のように考えている。1)TGN膜で高コレステロールドメインの形成、2)顆粒内環境を形成するV-ATPase、カルシウムポンプの集積、3)高コレステロールドメインに親和性をもつセクレトグラニンIII、カルボキシペプチターゼEの選択的集積、4)弱酸性、高カルシウム環境で凝集するグラニンタンパク質群、プロホルモン転換酵素、ペプチドホルモン前駆体の集合と複合体形成、5)TGNの高コレステロールドメインからアダプター/クラスリン複合体による出芽の先導、6)プロホルモン転換酵素群によるペプチドホルモン前駆体の活性型転換、7)活性型ペプチドホルモンとグラニンタンパク質の共凝集と顆粒内全体への分散、8)細胞外刺激に応答するタンパク質群の完備。この仮説を証明するために本申請では、『分泌顆粒膜、神経様小胞膜に特定濃度のコレステロールが貯留されるメカニズム』と『分泌顆粒と神経様小胞の構成タンパク質解析』について実験を行った。A)分泌顆粒膜、神経様小胞膜に特定濃度のコレステロールが貯留されるメカニズム申請者は、アクリジンオレンジやDAMPなどのpHプローブの取り込みが、分泌顆粒膜、神経小胞膜のコレステロール組成に依存することを見出した。またコレステロール合成阻害剤とコレステロール基質を用いて、神経内分泌細胞と内分泌組織からのホルモン分泌を調べ、コレステロールと顆粒形成の関係を明らかにした(論文投稿中)。更に顆粒膜コレステロールに結合するセクレトグラニンIIIがクロモグラニンAを分泌顆粒に輸送することを明らかにした(論文投稿中)。B)分泌顆粒と神経様小胞の構成タンパク質解析申請者は、分泌顆粒膜を精製し、顆粒膜上に存在するタンパク質群をマススペクトル法により同定し、顆粒形成に関与するタンパク質p23タンパク質を解析して発表した。
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