研究課題/領域番号 |
18654047
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
本間 謙輔 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教 (40304399)
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研究分担者 |
高橋 徹 広島大学, 大学院・先端科学物質研究科, 准教授 (50253050)
山本 一博 広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50284154)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高強度電磁場 / 巨視的真空 / 複屈折率 / 幾何学 / チェレンコフ光 / 加速度場 / ホーキング・アンルー輻射 |
研究概要 |
産業技術総合研究所(AIST)において、上流の電子バンチ・レーザーパルス衝突点と下流の検出器群を含む真空容器を接続し、可視光域および軟X線領域の輻射の検出を目指したが、高強度レーザーのアップグレードおよび故障により、電子と高強度レーザーの衝突を年度内には実現させられなかった。しかし、真空容器の接続と下流検出器の制御系がほぼ整い、電子ビームのみを回した際のバックグランドの見積を重点的に実施できた。その結果、特に下流チェンバー付近にずっと多くの遮蔽が必要であり、そのための機構を考え出すという課題を洗い出すことができた。また、この研究期間中に、高強度電磁場を静的な屈折率媒体としてではなく、特に電子に対しては、むしろ高加速度電場として捉えると、ホーキング輻射と類似した真空からの熱輻射としてのアンルー輻射の検証が、全く同じ実験セットアップで可能になることに気づくことが出来た。 上記の実験準備と並行して、この萌芽的研究に関してのこれまでの成果および今後の展開について日本物理学会にて「ホーキング・アンルー輻射の検証計画」という題目で発表し、さらにInternational Workshop on Physics and Technologies of Laser-Electron Interaction toward the ILC(LEI2007)を、研究分担者の高橋、山本らと共に広島で開催した。そのうち、特に高強度場の物理のセッションを担当し、国内外の関連分野の研究者を招集して、こういった研究の意義や今後の発展性について議論を深めた。
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