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PGC1α新規アイソフォームのエネルギー代謝制御における機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19659234
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関神戸大学

研究代表者

小川 渉  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (40294219)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード転写コアクチベーター / PGC1α / 身体運動 / 遺伝子改変マウス
研究概要

転写コアクチベーターであるPGC1αの既報の第一エクソンの15Kb上流に存在する新規な第一エクソンから転写が開始される親規なスプライシングバリアント(PGC1αb)を同定した。この新規なスプライシングバリアント(PGC1αb)の機能の解析を行った。以前からの検討によりモデル動物の骨格筋では運動依存性にPGC1αbの発現が増加することを見出していたが、健常ボランティアの骨格筋生検サンプルの解析によりヒトにおいても運動によりPGC1αbの発現は著しく増加することを見出した。また、PGC1αbのプロモーター領域の解析を行い、転写因子MyoDやMRF4が直接結合して転写を活性化することを見出した。また、転写因子CREBもPGC1αbの遺伝子転写に関与するが、この機構にはCaMKIVやカルシニューリンA、またp38MAPKキナーゼMKK6などのシグナルが関与することも明らかとなった。また、個体レベルでのPGC1αbの生理的機能を解析するため、新規第一エクソン特異的な遺伝子欠損マウスを作成して検討を行ってきたが、本マウスは高脂肪食摂取による肥満に対して抵抗性を示したものの、複数の臓器で既知のPGC1α発現が低下していることが明らかとなった。これは本マウスの作成時にPGC1αb特異的第一エクソンをネオマイシン耐性遺伝子に置換したが、ゲノム上のネオマイシン耐性遺伝子存在により15Kb下流の既知の第一エクソンに影響が出たものと考えられた。そこで、ゲノム上のネオマイシン耐性遺伝子を除去した新規な遺伝子欠損マウスの作成を行った。この新規な遺伝子欠損マウスは、PGC1αbの発現は完全に消失しているものの、既知のPGC1αの発現には全く影響がないことが明らかとなり、PGC1αbの固有の機能の解析が可能と考えられた。現在、この新規遺伝子欠損マウスの各種の代謝状態の変化を解析中である。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Identification and characterization of an alternative promoter of the human PGC-lalpha gene.2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka T, 他
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun. 印刷中

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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