多機能分子としてのLL37の歯周炎予防と歯周組織再生における有用性

• 研究課題/領域番号: 20592430
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 歯周治療系歯学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 柴 秀樹 広島大学, 病院, 講師 (60260668)
• 研究分担者: 藤田 剛 広島大学, 病院, 助教 (80379883)
• 連携研究者: 武田 克浩 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10452591)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: LL37 / 抗菌ペプチド / 歯周炎予防 / 歯周組織再生 / 血管新生 / 歯周療法学

研究概要

抗菌力を有するLL37は、歯周病原細菌よって誘導される炎症を引き起こす因子の産生を抑制した。また、LL37は血管新生に関わる因子の産生を促進した。さらに、LL37はラット頭蓋骨骨欠損の骨の再生を促進した。LL37が、抗菌作用に加えて、抗炎症作用、血管新生作用、および骨形成促進作用を有し、歯周炎予防薬と歯周組織再生治療薬に有用な分子である可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The Antimicrobial Peptide LL37 Induces the Migration of Human Pulp Cells : A Possible Adjunct for Regenerative Endodontics. (2010)
  • 著者名/発表者名: Kajiya, M., Shiba, H., Komatsuzawa, H., Ouhara, K., Fujita, T., Takeda, K., Uchida, Y., Mizuno, N., Kawaguchi, H., Kurihara, H.
  • 雑誌名: J Endod. 36 ページ: 1009-1013
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Antimicrobial Peptide LL37 Induces the Migration of Human Pulp Cells : A Possible Adjunct for Regenerative Endodontics (2010)
  • 著者名/発表者名: Kajiya M, Shiba H, 他8名
  • 雑誌名: J.of Endodontics 巻: 36 ページ: 1009-1013
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Antimicrobial Peptide LL37 Induces the Migration of Human Pulp Cells : A Possible Adjunct for Regenerative Endodontics (2010)
  • 著者名/発表者名: Kajiya M, Shiba H, 他8名
  • 雑誌名: J.of Endodontics (印刷中)
  • 査読あり
• [学会発表] 歯内療法において実現させたい生物学的歯内療法に関する基礎的研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 柴秀樹
  • 学会等名: 第31回日本歯内療法学会学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-07-24
• [学会発表] 歯内療法において実現させたい生物学的歯内療法に関する基礎的研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 柴秀樹
  • 学会等名: 日本歯内療法学会
  • 発表場所: 東京商工会議所東京
  • 年月日: 2010-07-24
• [学会発表] 抗菌ペプチドLL37はヒト歯髄細胞のmigrationを促進する (2008)
  • 著者名/発表者名: 加治屋幹人、柴秀樹、藤田剛、武田克浩、内田雄士、水野智仁、河口浩之、栗原英見
  • 学会等名: 平成20年度(第129回)日本歯科保存学会秋季大会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2008-11-06
• [学会発表] 抗菌ペプチドLL37はヒト歯髄細胞のmigrationを促進する (2008)
  • 著者名/発表者名: 加治屋幹人, 柴 秀樹, 他6名
  • 学会等名: 平成20年度日本歯科保存学会秋季大会(第129回)
  • 発表場所: 富山市
  • 年月日: 2008-11-06