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職場での感動体験が職務動機づけに及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 20653038
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会心理学
研究機関広島大学

研究代表者

戸梶 亜紀彦  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (60264917)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード職務動機づけ / ネット調査 / 感動体験 / 雇用形態 / 職務内容 / 感情的ギャップ / 職務特性モデル
研究概要

本年度は、昨年度に実施した「職場での動機づけを高めた体験」に関する調査結果と一般的な職業発達のプロセスとを勘案し、動機づけを高める体験のプロセスモデルを考案した。モデルでは、入社間もない不慣れな時期には「ソーシャル・サポート」が有効であり、仕事を覚える時期には「職務上での達成」「パフォーマンスへの評価」が動機づけを高め、自律的に仕事をこなせる時期では「職務の役割理解」「職務の自覚」が動機づけを向上させることが想定された。これらの体験がどの程度動機づけを向上させる効果を持つのかについて、各体験に3つずつの具体的な状況を設定し、正社員および派遣・契約社員で就業3年以内200名、4年以上200名、アルバイト・パート200名についてネット調査を実施した。その結果、15体験のうち9験において動機づけを高める傾向が認められた。また、類似体験のある者とない者では、15体験中14体験で類似体験のある者の方が有意に動機づけを高めるとしていた。しかし、この調査では体験内容を感動体験とせず一般化したため、動機づけ向上効果があまり強くなかった。これらをより感動的な体験とするために必要な要素を見出すため、自由記述による回答について分析を試みた。その結果、全体的に共通する事項、雇用形態での違い、勤務年数での違いなどが示された。例えば、上司や先輩から何を認められたときに動機づけが高まるかでは、概して「仕事ぶり・働きぶり」が全体的に多く、アルバイト・パートでは職務内容の性質のためか「仕事の素早さ・丁寧さ・確実さ」が、社員では「仕事・課題の達成」が、就職3年以内では「認められた(褒められた・感謝された)」がそれぞれ多かった。以上のような結果から、動機づけを高める体験内容については、対象者の属性や職務内容を考慮し、より感動的なものとする事項を加味することの重要性が示唆ざれた。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 職場での動機づけを高めた体験に関する内容分析 -感動体験との比較検討-2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 雑誌名

      Discussion Paper Series, The Management Society of Hiroshima University 2009-12

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 職場体験からみた職務動機づけ向上の発達的プロセスの検討2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 雑誌名

      Discussion Paper Series, The Management Society of Hiroshima University 2009-15

      ページ: 1-10

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 職務動機づけを高めた体験に関する検討(2)-各体験における属性および経験の有無による動機づけへの影響について-2010

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      日本発達心理学会第21回大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-03-26
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 職務動機づけを向上させた体験の内容分析-ネット調査による自由記述の分析-2010

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      日本認知科学会「文学と認知・コンピュータ」研究分科会11第20回定例研究会
    • 発表場所
      マリオス(盛岡地域交流センター)
    • 年月日
      2010-03-06
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 感動体験の生成に必要な要因の検討 -職務上での実体験調査から-2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      日本認知科学会「文学と認知・コンピュータ」研究分科会11第17回定例研究会
    • 発表場所
      キャンパスポート大阪
    • 年月日
      2009-11-07
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 職場における職務動機づけの向上に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      第34回対人社会心理学フォーラム
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2009-09-25
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 職務動機づけ向上に関する発達的プロセスの検討2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      日本感情心理学会第17回大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2009-05-30
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 職務動機づけを高めた体験に関する検討(1)2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      日本発達心理学会第20回大会
    • 発表場所
      日本女子大学
    • 年月日
      2009-03-23
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 職務動機づけを高めた体験にみられる内容の分析2009

    • 著者名/発表者名
      戸梶亜紀彦
    • 学会等名
      日本認知科学会「文学と認知・コンピュータ」研究分科会II第17回定例研究会
    • 発表場所
      千葉工業大学
    • 年月日
      2009-03-01
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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