研究課題/領域番号 |
21656133
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
奥田 哲士 広島大学, 環境安全センター, 助教 (60343290)
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研究分担者 |
西嶋 渉 広島大学, 環境安全センター, 教授 (20243602)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | オゾン / 下水 / 分離 / 膜 / 水処理 |
研究概要 |
「研究目的」である超高濃度オゾン溶解酢酸溶液による高効率の膜洗浄技術の開発を行った。実験としては、セラミック膜を組み込んだラボスケールのMBR装置を用いた実活性汚泥を対象としたろ過および洗浄運転を行った。各種条件を検討する際は、一回の洗浄中の短い時間毎での洗浄効果を調査し、そこで決定した最適条件にてその後、複数回の連続的な運転を行い、効果を確認した。洗浄条件は、昨年度までに明らかにした膜やモジュールにダメージを与えない中で最大強度のオゾンと過酸化水素の条件とした。 結果、膜表面のファウラントに効果的に作用するようなオゾンと過酸化水素の供給方法で洗浄を行うことで、効果的にファウリングの除去と流量の回復が行えることがわかった。供給方法は具体的には、一時側にオゾン含有空気を充満させ、過酸化水素水による逆洗を〈連続〉ではなく〈間欠〉的に行うというものである。この間欠供給により、膜表面とファウラント表面の間で選択的に酸化反応を起こさせ、ファウラントの剥離を引き起こすという、効果的な洗浄を達成できた。それにより、当初の目的を酢酸を溶媒としなくても達成できることがわかった。また、ろ過と洗浄を連続させた運転については、定圧と定流量のろ過両方の条件で行い、両条件で効果を確認できた。特に定流量運転においては、5階程度の繰り返しではあるが、通常の洗浄ではファウリングが進行した条件においても、開発した洗浄法ではファウリングが確認されない運転が可能であることがわかった。
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