研究協力者 |
桶谷 眞 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50274816)
宇都 浩文 鹿児島大学, 大学院・・医歯学総合研究科, 講師 (20347058)
森内 昭博 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40359823)
玉井 努 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 特任講師 (10343336)
熊谷 公太郎 鹿児島大学, 医学部・歯学部付属病院, 特任助教 (80626664)
椨 一晃 鹿児島大学, 医学部・歯学部付属病院, 医員
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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研究概要 |
本研究では障害肝に浸潤するマクロファージに発現するオステオアクチビンの障害肝の再生・修復から発癌に及ぼす影響を検討した.四塩化炭素で誘導した急性肝障害モデルにおいて,オステオアクチビンは肝障害の修復期に浸潤したマクロファージに発現し,オステオアクチビン陽性マクロファージは高い貪食能を有していた.一方,マクロファージを欠損させると肝障害が遷延化した.また,オステオアクチビンの欠損は肝障害の程度には影響しなかったが,線維形成とその吸収を抑制した.以上より,オステオアクチビン陽性マクロファージは障害肝の再生・修復に重要な役割を果たしていることが推測された.さらに,四塩化炭素を腹腔内投与して急性肝障害を誘導した後に syngeneicな肝癌細胞を脾臓に接種すると,肝癌結節の生着が促進され,肝癌結節数も増加した.以上の結果から,障害肝に浸潤したマクロファージに発現するオステオアクチビンは障害肝の再生・修復および肝障害を背景とした肝癌の発育,進展に重要な役割を果たしていることが示唆された.
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