看取り介護において中心的な役割を担う看護職員を対象に面接調査を行い、看護師の実践内容を抽出した。その結果は、高齢者の看取りの過程(安定期、下降期、臨死期、振り返り期)と、実践の対象者(高齢者に対する関わり、家族に対する関わり、施設職員との関わり、外部医療機関との関わり)の2つの視点から分類・整理出来た。特養における看取り看護は、各時期によって課題や援助内容が大きく異なっており、看護職員は、高齢者の状態からその時点で適切な目標や実践内容を判断し、家族や施設職員を導きながら実践する必要があると考えられた。
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