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酢酸菌ケトグルコン酸発酵の呼吸鎖電子伝達メカニズムの解析と酸化発酵の制御

研究課題

研究課題/領域番号 23880021
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学
研究機関愛媛大学

研究代表者

阿野 嘉孝  愛媛大学, 農学部, 准教授 (00403642)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2012年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード5-ケトグルコン酸 / エネルギー代謝工学 / 電子伝達系 / Gluconobacter / 末端オキシダーゼ / 酢酸菌 / 酸化発酵 / シアン耐性呼吸鎖
研究概要

有用化学素材5-ケトグルコン酸(5KGA)の工業的生産技術へ展開するために、唯一の5KGA生産菌であるGluconobacter属酢酸菌のケトグルコン酸発酵過程の呼吸鎖電子伝達メカニズムを明らかにし、技術開発ための科学基盤を得ることが本研究課題の目的である。
これまでの研究によりケトグルコン酸発酵は、物質生産に寄与する細胞膜結合型脱水素酵素がエネルギー生成を行う末端ユビキノール酸化酵素と共役して機能する特徴的な酸化反応系であることを明らかにしてきた。今年度は、酢酸菌呼吸鎖変異株を用いて5KGA生産を評価し、以下にまとめるような成果を得た。
(1)呼吸鎖変異株および野生株を用いてケトグルコン酸発酵を行い、発酵中の基質および生成物の挙動を追跡して呼吸鎖変異の影響を調査した。シアン非感受性ユビキノール酸化酵素(CIO)の欠損株は微生物生育が遅延するにもかかわらず5KGAの培地への蓄積量が増加していた。
(2)休止菌体反応により野生株および変異株の5KGA生成活性を調査した。CIO欠損株では野生株の2倍ほど5KGA生産能が向上していることが明らかとなった。
(3)呼吸阻害剤(アザイド)を用いて5KGA生成と副生物(2-ケトグルコン酸)生成の阻害実験を行った。5KGA生成反応はアザイドに対して感受性を示したが、副生物生成は比較的耐性であった。
以上のことから、グルコン酸を呼吸基質とした場合の呼吸鎖において、5KGAを生成するキノプロテイン・グリセロール脱水素酵素からシアン感受性ユビキノール酸化酵素(シトクロムbo3型オキシダーゼ)への選択的な電子伝達反応が存在することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 酢酸菌呼吸鎖シアン非感受性キノールオキシダーゼ(CIO)の機能解析:チトクロムbdとの違い2011

    • 著者名/発表者名
      三浦弘嗣、阿野嘉孝、薬師寿治、右田たい子、茂木立志、北潔、松下一信
    • 学会等名
      第84回日本生化学会大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府)
    • 年月日
      2011-09-22
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://web-abs.agr.ehime-u.ac.jp/microbial/index.htm

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-09-05   更新日: 2019-07-29  

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