公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
cap構造の認識から開始される翻訳開始複合体の形成は翻訳の律速段階であり、タンパク質合成を調節するうえでこの過程を制御することは効率がよく、翻訳開始因子群のリン酸化を担うシグナル伝達因子を中心に実例も数多くある。そしてこれまでにmiRNAによる翻訳抑制の標的は翻訳の律速段階である開始であることが強く示唆されている。したがって翻訳を下方修正する手段としてmiRNAによる翻訳開始の抑制は効率的であるといえる。しかしながら、高等真核生物におけるmiRNAによる翻訳開始過程の抑制の素過程は、精力的に研究されているmiRNA が触媒するmRNAの分解過程とは異なりその詳細が明らかにされていない。そこで、miRNAによる翻訳開始抑制時に、翻訳開始過程のどのステップが標的とされているのか、またどのような因子を標的としているのかを申請者が有する生化学的技法を駆使して、明らかにすることを試みた。その結果、miRNAによる翻訳抑制機構は、翻訳開始因子の1つを標的としていることを明らかにした。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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