寒冷域に生育する森林生態系炭素循環の環境変動に対するレジリエンスの定量化

• 研究課題/領域番号: 24510029
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境影響評価・環境政策
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 戸田 求 広島大学, 生物圏科学研究科, 講師 (40374649)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 森林生態系 / 炭素収支 / 極端気象 / 復元性 / 植生遷移 / 逆推定解析 / 数値モデル / 自然撹乱 / 自然遷移 / 逆推定 / 冷温帯 / レジリエンス / 北方域森林生態系 / 二酸化炭素フラックス / 光合成モデル / 森林生態系モデル / 国際情報交換 アメリカ / 国際情報交換 ドイツ

研究成果の概要

森林生態系の環境応答の解明は将来の気候変動に対する生態系の脆弱性評価及び予測に不可欠である。筆者らは北海道およびドイツの冷温帯・亜寒帯森林の炭素収支を制御する要因検出に向けたベイズ推定解析を行った。パラメータ逆推定解析の結果、期間中に見られた台風および熱波によって各生態系は一時的な構造・機能損害を受け炭素吸収機能を低下させたが、その後数年の間に回復し、特に最も激しい構造的破壊を受けた遷移初期の生態系は被害前と比べて後に高い炭素吸収機能を発揮することがわかった。

研究成果

• [雑誌論文] 台風撹乱が北方森林の生理・生態および生態系炭素動態へ及ぼす影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 戸田 求，福澤加里部，中村誠広，田中幹展，吉田俊也，柴田英昭，王新，石田祐宣，宮田理恵
  • 雑誌名: 低温科学 巻: 73 ページ: 21-29
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Detection of factors regulating ecosystem carbon sequestration in northern cool temperate and su-boreal forests using a Bayesian inversion approach (2014)
  • 著者名/発表者名: Toda, M., A. Knohl, H. Mathias, A.D. Richardson, T.F. Keenan, M. Yokozawa
  • 学会等名: BIOGEOMON
  • 発表場所: Bayreuth, Germany.
  • 年月日: 2014-07-10 – 2014-07-17
• [学会発表] 北海道森林における生態系生産量の年々変動を制御する生物・非生物変数の特定解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 戸田求，T. Keenan, M. Mooney, A. Richardson, O. Sonnentag, 横沢正幸
  • 学会等名: 水文水資源学会
  • 発表場所: 広島市西区民文化センター
• [図書] 現代生態学講座 2巻 地球環境変動の生態学 (2014)
  • 著者名/発表者名: 戸田 求
  • 総ページ数: 278
  • 出版者: 共立出版
• [図書] 環境変動と北方林生態系応答，気象研究ノート (2014)
  • 著者名/発表者名: 戸田 求, 横沢正幸，原登志彦
  • 総ページ数: 219
  • 出版者: 日本気象学会
• [図書] 地球環境変動の生態学 (2014)
  • 著者名/発表者名: 戸田 求 （第5章）
  • 総ページ数: 278
  • 出版者: 共立出版
• [図書] シリーズ 現代の生態学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 地球環境変動の生態学
  • 出版者: 共立出版