研究課題
基盤研究(C)
本課題において最もまとまった成果となったのは、中国系タイ人女性大乗仏教比丘尼に関する問題である。中国・台湾・韓国・ベトナムなど、大乗仏教の伝統を継承する国々では、女性が比丘尼として出家する慣行が今日まで継承されているにもかかわらず、上座仏教を基幹とするタイでは、タイの国家サンガに属する大乗仏教の宗派である華宗と越宗には、比丘尼の所属は認められていない。そのため、タイ人女性が大乗仏教の比丘尼としての出家を希望する場合には、海外のサンガを通じて出家し、国内では国家サンガから独立して活動することを余儀なくされるという点で、上座仏教の比丘尼と同様に問題を抱えているということが明らかになった。
すべて 2017 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (3件)
神戸大学大学院国際文化学研究科紀要『国際文化学研究』
巻: 48 ページ: 1-16