研究課題/領域番号 |
24700870
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
高須 佳奈 島根大学, 教育学部, 特任講師 (20625628)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ユニバーサルデザイン / 立体プリンタ / 科学教育 / クロスカリキュラム / 宇宙教育 / 学びあい / 異分野連携 / 視覚障がい / 内的バリアの検証 / 既成概念による学びの萎縮 / 外部機関連携 / 宇宙教育教材開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,自然科学分野の「学びのユニバーサルデザイン」を実現する教材の開発を第一の研究目的とし,一連の取組の中で,視覚障害者・晴眼者・一般市民・教員志望の学生,といったさまざまな立場での学びの効果を検証することを目的としている.最終年度である本年度は,これまで蓄積してきた様々な教材・教育プログラムを有機的に連動させ,再構築した22の実践を行うこととした.主な展開は次の6テーマに分類した. ①親と子,子ども同士の協働で学ぶ「差異」をコネクタにしたクロスカリキュラムと学びのユニバーサルデザイン化実践(9実践) ②視覚障がいをメインにあつかった学びのユニバーサルデザイン化実践(4実践) ③視覚障がい者団体と企業連携による新しいユニバーサル教材作成および実践(2実践) ④先端科学データを市民教育に還元する学びのユニバーサルデザイン化実践(3実践) ⑤異分野連動・クロスカリキュラムを中心とした学びのユニバーサルデザイン化実践(1実践) ⑥地域資源活用型クロスカリキュラムによる学びの構成実践(3実践) 年度途中に,採用の関係により研究費の利用資格が消失したが,すでに公的機関の年度計画に含まれていたことから,廃止時までに実施ができなかった事業についても,研究費の有無にかかわらず計画通りに行う事とした.一方,それぞれの実践における学習者の分析は,実践の終了を待たず部分的に先行して行い,学会等でもその内容を報告することができた. 全体の実践を通じ,まずは,学びというものそのものの「質」評価における指標として今回の実践が新しい視点をもたらすことが明らかになり,これについては,学会誌への投稿を準備している.また,立体プリンタを用いた教材等作成も行い,実際に視覚障がい者のかたとの協働で用いてその有用性を確認したが,翻って晴眼者においても新たな教材の在り方を示す成果を得ることができた.
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