研究課題
若手研究(B)
炭酸カルシウムの高圧多形であるアラゴナイトは、最も主要な生体鉱物のひとつであるが、その形成過程は明らかになっていなかった。本研究においては、マグネシウムが形成最初期にどのような影響を及ぼすかを解明するため、炭酸カルシウムクラスターの安定構造を量子化学に基づく計算機シミュレーションにより推定した。その結果、マグネシウムを含むクラスターの構造は、含まない場合の構造とは明らかに異なり、アラゴナイトにより類似していた。このことから、マグネシウムはクラスター形成時から積極的にアラゴナイト形成に関わっており、マグネシウムと水分子との相互作用が多形形成において重要な意味をもつことが示唆された。
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