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スギ花粉症をモデルとしたIgE免疫応答の機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 59870019
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関九州大学 (1985-1986)
東京医科歯科大学 (1984)

研究代表者

笹月 健彦  九大, 生体防医研, 教授 (50014121)

研究分担者 松下 祥  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (50167649)
菊池 郁夫  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80169820)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1984年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードスギ花粉症 / アレルギー / 免疫抑制遺伝子 / 免疫抑制因子 / サプレッサーT細胞 / 4B4 / HLA / IgE免疫応答 / サプレッサー因子 / HLA-DR抗原 / HLA-DQ抗原 / 免疫応答遺伝子
研究概要

これまでに、スギ花粉症に対する抵抗性はHLAと連鎖した遺伝子により、CPAg特異的サプレッサーT細胞を介して発現される単純優性遺伝形質であり、HLA-DRはT-マクロファージ間相互作用の拘束分子として、すなわち免疫応答遺伝子産物として機能し、またHLA-DQは免疫抑制遺伝子産物として機能していることを明らかにしてきた。今年度は免疫抑制のメカニズムをより詳細に解析し、以下のことを明らかにした。
1.すでにHLA遺伝子型が決定された98家系525人の血清中特異的IgE抗体価を測定し、スギ花粉抗原(CPAg)に対する低応答性はHLAと連鎖した単純優性遺伝形質であることが確認された。すなわち症状のみならず免疫応答性からも免疫抑制遺伝子の存在が裏付けられた。
2.第3回国際白血球分化抗原ワークショップで得られた約50種の活性化T細胞に関わる単クローン抗体が免疫抑制におよぼす影響について検討した。その結果、免疫応答を直接刺激することなく、免疫抑制を阻止することで、非応答者のIgE免疫応答を回復させる単クローン抗体4B4を見い出した。この4B4分子はヘルパーT細胞上に表現されていたが、サプレッサーT細胞上には表現されていなかった。また、培養開始時に細胞を抗4B4で処理しても免疫抑制は阻止されないことから、培養期間中のある特定の時期にこの抗体が存在することが、免疫抑制の阻止に必須であるものと考えられた。さらに4B4による免疫沈降の結果から、4B4分子はヘテロダイマーであり、活性化ヘルパーT細胞上の4B4分子は、静止期T細胞のそれに比べて、新たに3種のポリペプチドを表現していた。すなわち活性化T細胞上の4B4分子が、サプレッサーT細胞やサプレッサー因子の標的分子として機能していることが推測された。

報告書

(2件)
  • 1986 実績報告書
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hirayama,K.;Nishimura,Y.;Tsukamoto,K.;Sasazuki,T.: Journal of Immunology. 137. 924-933 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Matsushita,S.;Muto,M.;Suemura,M.;Saito,Y.;Sasazuki,T.: Journal of Immunology. 138. 109-115 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sasazuki,T.;Nishimura,Y.;Kikuchi,I.;Hirayama,K.;Tsukamoto,K.;Yasunami,M.;Matsushita,S.;Muto,M.;Sone,T.;Hirose,T.: "Regulation of Immune Gene Expression." The Humana Press Inc.,Edited by Marc Feldmann and Andrew McMichel., (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Immunology. 135;1288-1298. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proceedings of the 6th Ir-gene workshop. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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