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高機能性金属錯体の設計と応用

研究課題

研究課題/領域番号 60219012
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

野依 良治  名古屋大学, 理, 教授 (50022554)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード高エナンチオ選択的反応 / 高機能性金属錯体 / 【C_2】キラリティー / 光学活性ビナフトール / BINAL-H / BINAP / 不斉水素添加反応 / α-アシルアミノアクリル酸
研究概要

有用物質の効果的供給を本来の使命とする化学合成においては、各単位反応の高選択性の獲得の重要性は言をまたない。いわゆる生体関連物質においては二種の光学異性体のうち一方だけが目的とする有効な活性を示すことが多い。古典的なラセミ体の光学分割は一般的には賢明な方法とは言い難い。発酵法、固定化酵素法などの生物化学的手法の利用とともに優れたエナンチオ選択的反応の開拓は、学術的および実際社会的要請から必要不可欠となっている。金属錯体は典型的な分子機能体であり、様々な組織構造が可能であるが、中心金属に有機配位子分子、イオン等が調和してはじめて独特の化学的機能を発揮する。本研究では、方法論的には「【C_2】キラリティーをもつ軸性分子不斉化合物の利用」を、戦略的には「単一活性種によるキラリティー認識」、「分子機能体構造の動的しなやかさ」という従来例をみない独創的な概念を機軸にして、高機能性典型金属および遷移金属錯体の設計と合成に焦点をおき、特にそのエナンチオ選択的還元機能開拓に問題点をしぼり研究を行ってきた。その結果、光学活性ビナフトール修飾アルミニウムヒドリド錯体(BINALH)によるカルボニル化合物類の還元においては従来比類ない高エナンチオ面識別を観察し、その不斉誘導機構の考察とともに、プロスタグランジン合成などへ有効に利用することができた。ロジウム触媒不斉水素化反応の成否の鍵を握る軸性二座配位リン化合物であるビナフチル基を含有するジホスフィン(BINAP)とそのロジウム錯体の合成に成功し、α-アシルアミノ酸類の不斉還元においても極めて高い選択性を獲得することができた。なお本触媒はアリルアミン類の高選択的不斉1.3水素移動にも有効である。本研究費は課題研究推進の原動力ともいえる備品類および消耗品の購入のために有効に使用された。補足部分については本研究室の現有設備を利用した。所期の目的は完全に達成されたことを報告したい。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tetra hedron. 40-8. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Am.Chem.Soc.104-18. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Am.Chem.Soc.106-22. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Am.Chem.Soc.106-22. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Chemica Schpta.25. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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