• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

経済時系列における因果性検定の理論的基礎と応用

研究課題

研究課題/領域番号 61530014
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 経済統計学
研究機関広島大学

研究代表者

岡本 雅典  広島大, 経済学部, 教授 (20034530)

研究分担者 谷口 正信  広島大学, 理学部, 助教授 (00116625)
藤越 康祝  広島大学, 理学部, 教授 (40033849)
北岡 孝義  広島大学, 経済学部, 助教授 (60116572)
前川 功一  広島大学, 経済学部, 教授 (20033748)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード多変量時系列 / 因果性検定 / RPC / マネーサプライ / 名目GNP / コールレート
研究概要

経済時系列における因果性検定の理論的研究として、岡本は一般化されたSimsの非因果性の概念を与え、ベクトルイノベイションの共分散関数が対角ブロックであるという仮定の下で、一般化されたSimsの非因果性と同等な二つの条件を示した。また多変量時系列の場合のノイズ寄与率RPCに相当する統計量MRPCを与えた。これはベクトル成分間の共分散行列と時系列の移動平均過程表現の係数行列とベクトル成分のスペクトルによって表わされる。次いでMRPCに対する漸近的検定統計量を導出した。一方因果性検定の実証的研究として北岡は因果性の検定法およびデータ加工の処理過程にいくつかの相異なる方法が使われている事に注目し、統計的方法の相違及びデータ加工の変化に対して検定結果が頑健かどうかを実証的に検討した。検定法とししては、Granger test,Sims test,Pierce and Haugh testのほかに分散分解法,RPCによるものを取上げ、変数はマネーサプライ、名目GNPのほかにコールレートを加えた3変数の場合について検討を行った。データ処理の前提として、1.Simsフィルター,階差フィルターによる定常化、2.季節ダミー変数,センサスX11法による季節調整済み系列と季節調整なしの原系列、3.変数選択としてコールレートを入れた3変数の場合とこれを除いた2変数の場合について行った。モデル選択はAIC基準によった。主な結論としてはダミー変数による季節調整法とRPCによる検定法が頑健性を有しており、定常化フィルターについてはSimsフィルターは適切ではないことがわかった。前川、谷口、藤越の漸近展開に基づく一連の研究は検定統計量の漸近的性質を導くのに有用と思われる。なお岡本の提案した検定統計量の実証的有用性については何等検討が行われていないので、これは今後に残された課題である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.B.OKAMOTO: Proceedings of the second Japan-China symposium on statistics.Kyushu University,Fukuoka,Japan.205-208 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 北岡孝義: Discussion paper no.26,Faculty of Economics,Hiroshima University.(1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Maekawa: Econometric Theory. 2. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Fujikoshi: Hiroshima Mathematical Journal. 17. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Taniguchi: Journal of Multivariate Analysis.18. 1-31 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Taniguchi: Probabilty Theory and Related Fields.72. 185-194 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi