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トリチウムによるマウス個体での遺伝子突然変異の誘発

研究課題

研究課題/領域番号 62055019
研究種目

核融合特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

野村 大成  大阪大学, 医学部, 教授 (90089871)

研究分担者 山本 修  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (80034627)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードトリチウム水 / マウス / 体細胞突然変異 / RBE / 遺伝子突然変異 / 遺伝リスク / 毛色劣性遺伝子
研究概要

トリチウムの遺伝的影響の個体レベルの研究, 特に, 哺乳動物を用いた突然変異の定量的研究は, 従来の方法では不可能に近い. しかし, in vivo体細胞突然変異検出法PTーHTF_1法を用いることにより, 少数のマウスで突然変異の検出が可能であることがわかった. 本研究では, トリチウム水によるマウス個体での遺伝子突然変異誘発の量効果を求め, ヒトへの遺伝リスクの推定を試みた.
1.突然変異の検出: 大阪大学医学部無菌動物室にてPTマウスとHTマウスを交配し, 新幹線にて広島大学原医研へ移送し, トリチウム水処置(妊娠10.5日目)とF1マウスの飼育を行った. 生後4週齢で屠殺し,F1マウス(a/a,b/+,c^<ch>/+,p/+,d/+,ln/+,pa/+,pe/+)で毛色変異を指標にし, 体細胞突然変異を検出した.
2.トリチウム水による遺伝子突然変異の量効果: トリチウム水4.4MBq/g2.2MBq/g,0,7MBq/gを腹腟内注射した場合の毛色変異頻度は, 22/85(0.26), 12/92(0.13), 7/90(0.08)であり, トリチウム水の投与量に比例し, その頻度は直線的に上昇していることがわかった.
3.トリチウム水投与によるマウス胎児のトリチウム吸収量の時間的変化:トリチウム水2.2MBq/gを同一マウスの腹腟内に妊娠10.5日目に注射し, 経時的に胎児臓器中のトリチウム比活性を測定した. 胎児臓器内トリチウム比活性は, 時間とともに指数亟数的に減少し, 突然変異を検出可能な4日間(10.5ー14.5日)の吸収線量は約30radであることがわかった.
4.RBE値の推定: 現在までに得られている成果よりRBE値を求めた. 対照放射線として, X線110rad緩照射(0.5rad/min)での結果を用いた. あくまでも30radまで直線関係が成立すると仮定した場合の値であるが,RBE値は, 2.5となった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Noumra,T.: Mutation Research. 190. 25-29 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nomura,T.: Mutation Research. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Gotoh,H.: Mutation Research. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 野村大成: 医学のあゆみ. 141. 832- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 野村大成: 蛋白質・核酸・酵素. 32. 292-298 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 野村大成: 小児外科学雑誌. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nomura,T.: "Functional Teratogenesis(Tumors and malformations in the offspring" Teikyo University Press, 238(8) (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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