Project Area | Glia decoding: deciphering information critical for brain-body interactions |
Project/Area Number |
20H05894
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Transformative Research Areas, Section (III)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡部 繁男 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60204012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 歩子 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (00819964)
松田 道行 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (10199812)
小泉 修一 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10280752)
石井 優 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (10324758)
田中 謙二 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30329700)
津田 誠 九州大学, 薬学研究院, 教授 (40373394)
史 蕭逸 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (40803656)
小山 隆太 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第二部, 部長 (90431890)
和氣 弘明 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90455220)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥175,110,000 (Direct Cost: ¥134,700,000、Indirect Cost: ¥40,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2023: ¥13,260,000 (Direct Cost: ¥10,200,000、Indirect Cost: ¥3,060,000)
Fiscal Year 2022: ¥16,120,000 (Direct Cost: ¥12,400,000、Indirect Cost: ¥3,720,000)
Fiscal Year 2021: ¥11,700,000 (Direct Cost: ¥9,000,000、Indirect Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2020: ¥117,000,000 (Direct Cost: ¥90,000,000、Indirect Cost: ¥27,000,000)
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Keywords | グリア / イメージング / 神経回路 / 脳末梢連関 / 体内環境 |
Outline of Research at the Start |
脳の広範な機能の理解には神経細胞以外の細胞要素、特に神経細胞と接して存在するグリア細胞の情報を読み出す必要がある。本領域の目標はグリア細胞の状態・機能・細胞間シグナル伝達を包括的に読み出す技術(デコーディング技術)を開発し、脳と身体の間での生体情報の統合を理解する所にある。このような研究を推進するには従来の脳科学研究の成果を踏まえつつも、全く異なるアイディアや計測技術を取り込み、異分野との連携を行う必要がある。総括班ではこのような研究の新規性、技術的優位性、異分野連携に特に力を入れて目標達成に向けた領域の推進に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
脳の広範な機能の理解には神経細胞以外の細胞要素、特に神経細胞と接して存在するグリア細胞の情報を読み出す必要がある。本領域の目標はグリア細胞の状態・機能・細胞間シグナル伝達を包括的に読み出す技術(デコーディング技術)を開発し、脳と身体の間での生体情報の統合を理解する所にある。このような研究を推進するため、従来の脳科学研究の成果を踏まえつつも、全く異なるアイディアや計測技術を取り込み、異分野との連携を実施している。総括班では研究の新規性、技術的優位性、異野連携の実現に特に力を入れ、活動内容としては、(A)グリア細胞内での情報伝達の過程を読み出す技術(グリアデコーディング技術)の推進とデータ駆動型研究への適用、(B)神経回路とグリアの形成する機能単位の個体の内部環境の変化に対応した制御例の提示、(C)挑戦的かつ明確な問題設定を持った共同研究の推進、の3点を実現するための班員の連携強化を実施した。2022年度においては、具体的には継続中の共同研究を更に加速するための支援実施、共同研究による論文成果の発表、グリア計測システムの利用促進、研究室訪問活動の充実による新たな共同研究の推進と若手研究者の支援、技術支援ワーキンググループによる情報提供や実地での技術支援が行われた。また領域内での知識の共有化を図り、領域外の研究者および市民に対してグリア研究の意義を紹介するための活動として、ウェブサイトとニュースレターによる広報、複数の雑誌への本領域のテーマによる特集の編集、市民公開講座による情報発信を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本領域のウェブサイトの活用、ニュースレターの発行については継続的に実施されている。第4回の班会議は若手研究者の自主的な企画によりオンサイトで実施し、若手研究者の交流の促進と新たな共同研究に関して進展が見られた。更に第5回の班会議もオンサイトで実施し、前期の公募班員の研究成果を確認した。新しいグリア研究に必要となる技術の開発が進展し、班員間でのラボビジットが頻繁に行われ、共同研究について具体化が進んだ。領域内の共同研究を加速し、領域外の研究者および市民に対してグリア研究の意義を紹介するための活動として、ウェブサイトとニュースレターによる広報、市民公開講座による情報発信も前年度に引き続き活発に行われている。本年度は複数の雑誌に本領域のテーマによる特集が掲載され、またグリアに特化した技術の共有化のためにビデオジャーナルに特集号を企画するなど、様々な面で充実した活動が行われた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度にはウェブサイトを活用した情報共有、ニュースレター等による広報活動、公募班員への情報提供と共同研究を更に加速する。2023 年度に新たに参加する公募班員について、その研究の更なる加速と当初目標の達成を支援する活動を行う。2023年度には新型コロナウィルス流行の収束が期待されることから、若手研究者の国際交流の枠組みであるYoung Gliaを用いるなど、海外研究者との交流を更に促進する。成果の発信とグリア研究への理解を広めるための市民公開講座等の活動を加速させる。
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