Project Area | Sex-chromosome cycle: Dissecting mechanisms of sex-extinction avoidance approaching from sex-chromosome turnover |
Project/Area Number |
22H05069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Transformative Research Areas, Section (III)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野澤 昌文 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (50623534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井川 武 広島大学, 両生類研究センター, 准教授 (00507197)
桂 有加子 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 助教 (00624727)
阿部 拓也 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (50779999)
風間 裕介 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (80442945)
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Project Period (FY) |
2022-05-20 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 性染色体サイクル / ショウジョウバエ / ニワトリ / カエル / ヒロハノマンテマ / ヒト |
Outline of Research at the Start |
性染色体は代表的な性決定機構のひとつであるが、片方の性にしか存在しないY染色体やW染色体は通常退化することが知られている。これは片方の性の消滅、ひいては種の絶滅にもつながりうる重要な問題である。したがって、生物は何らかの性の消滅回避機構を持っているはずであるが、『Y染色体やW染色体の進化=退化』と捉える既存の概念では性の消滅回避機構に迫ることはできない。そこで我々は、性染色体を入れ替えながら安定的に性を維持する機構を解明する領域、すなわち『性染色体サイクル』領域を創成する。このサイクルの様々な段階にある生物を用いて、生物がY/W染色体の退化を乗り越えて性の消滅を回避してきた仕組みを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
9月に日本遺伝学会第95回熊本大会にて「Mechanisms of avoiding sex extinction approaching from a variety of sex chromosomes」と題したワークショップを主催した。また、12月に第46回日本分子生物学会年会にて「様々な性染色体からせまる性の消滅回避機構」と題したシンポジウムを主催した。野澤が日本遺伝学会奨励賞、風間は第19回福井県科学学術大賞を受賞した。また、領域所属の学生、ポスドクが学会、大学などから計4件表彰された。また、約2か月に1回の頻度で合計6回のウェビナーを開催し、領域外の研究者とも活発に議論した。 また、9月にオンラインにて中間報告会、2月に領域会議を開催し、お互いの進捗報告について活発に議論した。また、学生間の交流も活発に行った。また、領域メンバーで共著論文を執筆中である。 その他、詳細な研究成果、概要は領域ホームページ(https://xyzw-cycle.com/)にて公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り領域主催の日本遺伝学会、日本分子生物学会でのワークショップ、シンポジウムを開催できたため。また、中間報告会や領域会議で、おおむね各班の進捗が順調であることを把握できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
軌道にのった領域ホームページを用いてこれまで同様に定期的に研究内容や成果報告を発信していく。また、来年度も引き続き定期的にウェビナーを開催し、領域外で性染色体について研究している国内外の第一線の研究者に講演をお願いする。定例ミーティングを2か月に1回の頻度で開催し、各班の進捗状況を報告するとともに、共同研究を活発化させる。2024年度も日本遺伝学会にて本領域主催のワークショップの採択が決定したので、そこでも領域の成果を広く公表し、関連研究者と議論を深める。年度末に成果報告会を開催し、本領域の成果を広く公表する。また、各班ともに成果の論文出版を目指すとともに、領域メンバーで性染色体サイクルに関する総説論文を執筆する。
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