Project Area | COVID-19 and Humanities: Urbanization, Non-anthropocentrism, Social Grouping, and Care |
Project/Area Number |
23H03792
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Transformative Research Areas, Section (I)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浜田 明範 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30707253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤野 美智子 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (00759376)
西 真如 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (10444473)
市川 智生 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (30508875)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥39,260,000 (Direct Cost: ¥30,200,000、Indirect Cost: ¥9,060,000)
Fiscal Year 2024: ¥10,660,000 (Direct Cost: ¥8,200,000、Indirect Cost: ¥2,460,000)
Fiscal Year 2023: ¥10,010,000 (Direct Cost: ¥7,700,000、Indirect Cost: ¥2,310,000)
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Keywords | 感染症 / 文化人類学 / 歴史学 / 人間学 |
Outline of Research at the Start |
2020年より世界を席巻している新型コロナウイルス感染症のパンデミックを世界各地の人びとがどのように経験してきたのかを記述・検討することを通じて、現代社会と歴史社会における人間の生のあり方を再検討する。この際、既存の学問的伝統に基づいてこのパンデミック下の生活を評価・診断するのではなく、パンデミックの経験に基づいてこれまでの学問的な前提そのものを問い直すことに注力する。具体的には、パンデミックが露わにした人間社会をめぐる四つの問題系(都市化と移動、生政治と脱人間中心主義、集団化と比較、格差とケア)を刷新し、時空間の想像、社会的連帯の創造、理論と方法、社会実装に関する四つの革新を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクト1年目となる2023年度は、まず、本領域を構成する4つの計画研究をスムーズにスタートさせ、それぞれの研究を有機的に結びつけるための体制づくり行った。領域全体と班ごとのメーリングリストを整備した他、全3回の領域総会をセミクローズドの形で実施することで、各研究計画班の内部のみならず、領域全体としてもお互いの研究に関する相互批判を行い、相互理解を深めた。 また、本領域の研究内容と進捗状況を広く公開するためにウェブページを作成し、全3回のウェビナーシリーズを実施した。このウェビナーでは、フィンランド、ケニア、中国における感染症対策の特徴について、現状が報告された。 さらに、本領域に関係する次世代の研究者の育成に寄与することを目的として若手研究者のための研究合宿を実施した。そこでは、感染症について研究する歴史学・文化人類学の若手研究者による研究発表に対して、本プロジェクトのメンバーを交えて実質的な議論が濃密に行われた。同時に、若手研究者の研究活動を支援するためにフィリピンで実施した海外調査費用の助成を行った。 最後に、国際的な研究ネットワークの拠点づくりを目的として、East Asian Anthropological Associationの年次大会においてパネル発表を行った他、オスロ大学のルース・プリンス氏、ウェンゼル・ガイスラー氏とともに国際シンポジウムを実施した。 これらの活動の実施にあたって、各計画研究の研究代表者を努める総括班メンバーは毎月1回の定例ウェブ会議を通じて、全体の進捗状況とそれぞれの研究活動の内容を共有した他、状況の変化に対応するための方策を検討し、課題に対処した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
MLとウェブページを整備し、全3回の領域総会を実施したことにより、領域全体の動向や方針と結びつけながら個々の研究をスムーズにスタートさせることができた。研究成果の公開に関しても、概ね当初の予定どおりに進めることができた。また、国際学会への参加や国際シンポジウムの実施など、当初明確に予定していなかった活動を実施することで国際的なネットワーク作りに関して、計画以上に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度の活動を踏襲しながら、(1)成果公開、(2)国際的なネットワーク作りの2点についての取り組みを加速していく。成果公開に関しては、2023年度は限定的な形でしか実施できなかった対面での公開研究会をより明確な形で実施する。国際的なネットワーク作りについては、過年度の取り組みを発展させる形で国際的な若手研究者合宿、及び国際シンポジウムを実施する。
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