Budget Amount *help |
¥119,340,000 (Direct Cost: ¥91,800,000、Indirect Cost: ¥27,540,000)
Fiscal Year 2023: ¥23,400,000 (Direct Cost: ¥18,000,000、Indirect Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2022: ¥23,400,000 (Direct Cost: ¥18,000,000、Indirect Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2021: ¥23,400,000 (Direct Cost: ¥18,000,000、Indirect Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2020: ¥23,400,000 (Direct Cost: ¥18,000,000、Indirect Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2019: ¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、生物種ごとに多様性のあるマイトファジーの分子機構を、複数の生物種をモデルとして解析し、マイトファジーの統合的理解を目指している。 ○出芽酵母においてマイトファジーに必要な新規因子としてAtg44を同定した。atg44破壊株は、ミトコンドリア分裂因子dnm1破壊株と同様にミトコンドリアが膨潤する形態異常を認めたため、Atg44もミトコンドリア分裂因子であると考えられた。さらに、in vitro実験から、Atg44は脂質膜に結合し、膜を直接切断する役割を持つことが明らかになった。こうしたことから、Atg44はマイトファジー時に機能するミトコンドリア分裂因子であると結論付けた。 ○遺伝性パーキンソン病に関連するPINK1とParkinが損傷ミトコンドリアをマイトファジーで分解するメカニズムの探索を行った。このプロセスは精力的に研究が進められているが、Parkinと協調して働くユビキチン結合酵素(E2)の実体は諸説あって不明であった。分担研究者松田らは、タンパク質間の相互作用を細胞内の液滴形成としてモニター可能なFluoppi systemを用いて解析をおこない、マイトファジーにおけるParkinのパートナーE2がUBE2Ds, UBE2L3, UBE2E1, UBE2E3, UBE2Cであることを見出した(Hayashida, JBC 2023)。 ○線虫 C.elegans 受精卵における父性ミトコンドリア選択的オートファジーに働くアダプター・ALLO-1について機能解析を行い、アイソフォームaはユビキチンと直接結合することを示し、それに重要な残基を同定した。また、哺乳類細胞でアイソフォームaを異種発現させると、Parkin依存的マイトファジー誘導下でミトコンドリアに集積することから、マイトファジーの基本メカニズムは高度に保存されていると考えられた。
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