Budget Amount *help |
¥104,780,000 (Direct Cost: ¥80,600,000、Indirect Cost: ¥24,180,000)
Fiscal Year 2023: ¥20,540,000 (Direct Cost: ¥15,800,000、Indirect Cost: ¥4,740,000)
Fiscal Year 2022: ¥20,540,000 (Direct Cost: ¥15,800,000、Indirect Cost: ¥4,740,000)
Fiscal Year 2021: ¥20,540,000 (Direct Cost: ¥15,800,000、Indirect Cost: ¥4,740,000)
Fiscal Year 2020: ¥20,540,000 (Direct Cost: ¥15,800,000、Indirect Cost: ¥4,740,000)
Fiscal Year 2019: ¥22,620,000 (Direct Cost: ¥17,400,000、Indirect Cost: ¥5,220,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
理由 : 本年度の研究では、MERV-Lの発現を効率よくノックダウンするアンチセンスオリゴ(ASO)を受精卵に注入する系を確立し、この系を用いて、MERVLをノックダウンしたところ、初期胚発生の異常が観察された。これは従来宿主にとって有害であると考えられていたトランスポゾンの発現が胚発生に必須であることを示す。本成果はNature Genetics誌に掲載された (Sakashita et al., Nat Genet. 2023. ji2200525)。 また、従来マウスにおいてはDUXが唯一のパイオニア転写因子であると思われていたが、DUXと冗長的に機能する新規パイオニア転写因子として Obox4を同定した(Nature Genetics under revison)。一方、LINE1 ORF1タンパク質に対する特異的なモノクローナル抗体を作製し、L1 ORF1タンパク質と特異的に相互作用するタン パク質を同定した。さらに、これら相互作用因子の機能解析のためにLINE1転移能をアッセイする系を立ち上げ、この系を用いて、相互作用因子がLINE1転移能に 及ぼす影響を調べたところ、初期胚において、amyotrophic lateral sclerosis (ALS)の主要危険因子であるTDP-43が強くL1の転移を抑制することを見出した。これはTDP-43が初期胚ゲノムをL1転移 から守護していることを示す。また、これらの結果はALSの新奇発症機構モデルを提案するものである。本成果はScience Advances誌に掲載された(Li et al., Science Advances. 2022. eabq3806)。
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