Budget Amount *help |
¥140,790,000 (Direct Cost: ¥108,300,000、Indirect Cost: ¥32,490,000)
Fiscal Year 2024: ¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
Fiscal Year 2023: ¥27,040,000 (Direct Cost: ¥20,800,000、Indirect Cost: ¥6,240,000)
Fiscal Year 2022: ¥29,640,000 (Direct Cost: ¥22,800,000、Indirect Cost: ¥6,840,000)
Fiscal Year 2021: ¥32,370,000 (Direct Cost: ¥24,900,000、Indirect Cost: ¥7,470,000)
Fiscal Year 2020: ¥26,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000、Indirect Cost: ¥6,000,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
波動を用いた物体内の透視を行うために波動散乱の逆問題を解析的に解く、散乱場理論を構築してきた。2022年度は、これらを多重散乱の伴う逆散乱問題という難問の解決のために発展させた。我々が導いた散乱場理論においては、散乱場関数を定義するが、例えば、誘電率の空間分布を示す関数の値が大きなところで散乱する現象を波動の(放射点,受信点)の関数として捉え、(放射点,受信点)を領域内全体に拡張し、散乱場と称する。散乱場の関数は、散乱場方程式を満足し、その一般解は解析的に導くことができ、一般解に含まれる核関数は、領域の境界における観測結果により完全に決定される。映像化関数は、放射点と受信点の極限操作によって導かれる。このプロセスの中で、散乱場関数が直接領域の境界における観測結果と結びつくというのは多重散乱が無いという前提に基づく。しかし多重反射を無視できない場合には、2次、3次、4次の散乱の存在を考慮しなければならない。2022年度は、多重反射を考慮した散乱の逆問題を解く方法について理論的考察を纏めた。
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